いつもご愛読ありがとうございます。
 
今日は、上半期のまとめです。
2018年の上半期における「月刊 商店建築」の見どころを、ダイジェスト版でお伝えします。

 
 

 
なぜ、直近のバックナンバーについて書くのか。
それは、設計者の方々や読者の方々とお会いして話していると、よく以下のような会話が発生するからです。

 設計者さん 「いま、納骨堂の設計をやってるんだ。納骨堂の設計依頼なんて、初めて来たよ」
 私 「おっ、素晴らしいですね。実は、ちょうど4月号で納骨堂の特集をやったばかりなんですよ」
 設計者さん 「えっ、知らなかった! 早く言ってよ〜」
 
 
こんな会話です。
つまり、読者の皆さんに、必要な資料が届いていない可能性がある。
雑誌の作り手として、「それはいけない」と反省したわけです。
そんなわけで、上半期の見どころをダイジェストでお伝えしますね。
15分だけお付き合いください。
 
 


商店建築2018年1月号「ホテルシーンに新風を吹き込む新規参入企業」

◆商店建築2018年1月号
 
2018年1月号は、2本の新年企画でした。
この2本には、私たち編集部が日頃の取材で感じている、空間デザインの潮流を思いっきり詰め込みました。そこが1月号の見どころです。
 
1本目は、インタビュー企画「ホテルシーンに新風を吹き込む新規参入企業」
今、新規性と話題性のある宿泊施設を生み出しているのは、従来のホテル事業者よりも、宿泊業界に新規参入してきた企業です。彼らにその狙いやビジョンを突っ込んで聞きました。
 
新年企画2本目は座談会。テーマは「商業空間のアイデアを公共空間に生かす」
店舗設計のノウハウを生かして、駅、飛行場、街づくりといった公共性の高い空間ににぎわいを生み出す空間デザイナーが増えています。これは、大きな時代の流れで、今後もおそらくますます加速していきます。

新作プロジェクトは、マレーシアにオープンしたホテル「リッツカールトン ランカウイ」内のレストランです。業種特集は、「日本料理店」と「ヘアサロン」。
 
ページ数は増量なのに、価格は据え置き。
読者の皆さんに今のトレンドをしっかり感じていただきたいと考え、赤字覚悟で制作しました。笑
お買い得な新年特集号でした。

http://www.shotenkenchiku.com/blog/new/entry-794.html
http://www.shotenkenchiku.com/blog/entry-795.html


商店建築2018年1月号「商業空間のアイデアを公共空間に生かす」


商店建築2018年2月号。品川プリンスホテル最上階の「table 9」

◆商店建築2018年2月号
 
2月号は、新作プロジェクト目白押しでした。ここが見どころです。
品川プリンスホテル最上階の「table 9」は、九つの空間で構成された大型レストラン。
照明器具の専用ショールーム「SALIOT」は、まるでランドアートやミニマルアートのような、輝く金色の大型曲面壁が、客を迎え入れます。
そして、展示と販売の要素を融合させた「トレーディング ミュージアム コム デ ギャルソン」は、「わざわざ店舗へ足を運びたくなる」挑戦的なショップです。
 
もう一つの見どころは、特別企画「新世代のタバコショップ&喫煙スペース」。
いま話題の新型タバコを扱うショップや喫煙スペースなど、タバコにまつわる空間デザインにフォーカスしました。飲食店に喫煙室を設けたり、店内分煙する場合に、どんな設計上のテクニックがあるのか、事例を通して整理しました。
「月刊 商店建築」編集部としては、「ディテール」「ファサード」「平面計画」といった普遍的な切り口の特集だけでなく、現在進行形の今日的なテーマにも積極的に切り込んで、読者の皆さんに「商空間デザインの今」をお届けしたいと考えながら編集しています。「新世代のタバコショップ&喫煙スペース」はその一つです。
 
業種特集は、「にぎわいを生み出すカジュアルダイニング」「物販店&専門店」です。雑貨店からマスキングテープ専門店まで、多様なショップを掲載しました。ポイントは、商品の見せ方と空間演出をいかに連動させるかです。
 
http://www.shotenkenchiku.com/blog/new/entry-796.html


商店建築2018年2月号。「新世代のタバコショップ&喫煙スペース」


商店建築2018年3月号。特集「ビールが旨い空間デザイン」。醸造スペースのつくり方を解説しています

◆商店建築2018年3月号
 
先ほど、現在進行形の今日的なテーマに切り込んで、読者の皆さんに「商空間デザインの今」をお届けしたい、と書きました。
今年の上半期では、この「3月号」と「5月号」に、「商空間デザインの今」を詰め込みました。
その2号には、「商空間デザインの今」をテーマにした特集が2本ずつ入っているからです。
 
まず今、熱い業態の一つが、ビール専門店です。
というわけで、見どころは、特集「ビールが旨い空間デザイン」。ビアレストランやクラフトビアバーなど、ビールを中心に据えた業態を最新事例とレポートで紹介しています。
醸造タンクを備えたビアバーとの設計手順って、わかりますか? 即答できない方は、今のうちにぜひ予習を!
編集部一のビール好きが担当した特集なので、自信を持ってオススメします。
 
 
そして、「クラフト」は、ビールだけではありません。ショップにおいても、器や工芸品など「クラフト」が大きなトレンドです。
そこで、特集「空間とモノで魅せるクラフトショップ&ギャラリー」です。これがもう一つの見どころ。
「クラフトショップ&ギャラリー」とは、強い審美眼で選定された器、調理器具、雑貨、生活道具といった商品を売るお店。そうしたモノの力で雰囲気を生み出していくお店です。
この特集で掲載した店では、空間デザインから商品のセレクトまで、今の時代が求める空気が濃厚に漂っています。そのため、この特集は、たんなる「設計の参考書」というだけでなく、今という時代を感じていただくためのイメージソースとして活用していただける。そんな誌面にしました。
 
もちろん巻頭の新プロジェクトもお見逃しなく。アジア初上陸で注目のライフスタイルホテル「ハイアット セントリック 銀座 東京」です。このホテルの大型ラウンジにも、「現在のトレンド」や「時代の空気」が存分に詰まっています。

http://www.shotenkenchiku.com/blog/entry-817.html
http://www.shotenkenchiku.com/blog/entry-801.html
http://www.shotenkenchiku.com/blog/entry-800.html



商店建築2018年3月号。特集「空間とモノで魅せるクラフトショップ&ギャラリー」


商店建築2018年4月号。特集「今こそ海外へ飛び出そう」

◆商店建築2018年4月号
 
4月は、入社シーズンですね。というわけで、この号の見どころは、まず新人デザイナー応援企画「GO FOR IT!FRESHMAN」です。業界の大先輩から熱いメッセージを集めました。
そして、特集「今こそ海外へ飛び出そう」も合わせて読んでください。そうすると、これからのデザイナーの働き方について、考えていただくことができます。そんな切り口で、編集しました。あなたのデザイン業務をまた一歩新しい領域に前進させてください。
 
そして、なんといっても、最大の見どころは、人気の「オフィス」特集です。
現在、オフィスづくりの潮流は「オープンイノベーション」。それをどう空間で実現するのか。写真と記事でお伝えしています。
表紙カットとしても掲載した世界的なコンサルティング企業「アクセンチュア」のオフィスは、ダイナミックな形で、人、情報、技術が交わるオープンイノベーションの場を生み出しています。
それ以外に掲載したオフィスでも、「人、情報、技術が交わる空間」を強く意識したオフィスが多いということに、気づいていただけると思います。そこが今、オフィス設計のポイントです。

http://www.shotenkenchiku.com/blog/new/entry-807.html
http://www.shotenkenchiku.com/blog/new/entry-814.html
http://www.shotenkenchiku.com/blog/entry-812.html
http://www.shotenkenchiku.com/blog/new/entry-810.html



商店建築2018年4月号。「オープンイノベーション」を象徴するアクセンチュア社のオフィス


商店建築2018年5月号。メルボルンからロースタリーカフェ情報をお届け

 
◆商店建築2018年5月号

はい、5月号の見どころは、なんといっても、「カフェ&ロースタリー大特集」ですね。
大迫力の焙煎工房を眺めながらコーヒーを楽しめる「猿田彦珈琲 調布焙煎ホール」、グランピングやドライブの楽しさを発信するトヨタのコンセプトカフェ「DRIVE TO GO BY TOYOTA」、スターバックスの新店舗など、盛りだくさんです。
今、「焙煎スペース併設型のカフェ」が、カフェづくりにおいて重要なトレンドになっています。オーストラリア・メルボルンと東京から、焙煎工房を持つカフェを写真と図面でまとめて紹介します。
 
 
カフェ特集の次に、もう一つ見どころがあるんです。
先ほど、「5月号」に「商空間デザインの今」を詰め込みました、とお伝えしましたね。
2本いれました。
特集「供養と祈りの空間デザイン」と、特集「コミュニティーハブとして広がる新世代ランドリー&クリーニング店」です。
 
「供養と祈りの空間デザイン」では、納骨堂や葬儀場を取り上げています。
「ランドリー&クリーニング店」では、今や単に洗濯をする場ではなく、カフェやイベントスペースなどを併設し、都市のコミュニティーハブへと変貌しているランドリーをレポートしました。
どちらの特集も、今まで「月刊 商店建築」の誌面で掲載するようなジャンルではありませんでした。しかし近年、納骨堂やランドリーという業態も、空間デザイナーの皆さんにとって、設計対象になってきています。そうした最先端のフィールドにおいては、設計資料がほとんどない。そこで、「月刊 商店建築」が、皆さんに代わって資料集めをいたします。そんなスタンスで、こうした特集をつくっています。
デザイナーやプランナーの皆さんは、新しいフィールドでの設計依頼が来る前に、常に設計の準備をしておいてください。そのための資料を今後も提供していきます。
 
 
 
 
http://www.shotenkenchiku.com/blog/new/entry-820.html
http://www.shotenkenchiku.com/blog/entry-824.html
http://www.shotenkenchiku.com/blog/new/entry-821.html


なお、カフェに関する資料をお探しの方は、今年上半期に発売した増刊号「カフェ開業 パーフェクトマニュアル」もご覧ください。
https://www.shotenkenchiku.com/products/detail.php?product_id=303



商店建築2018年5月号。「供養と祈りの空間デザイン」


商店建築2018年5月号。「コミュニティーハブとして広がる新世代ランドリー&クリーニング店」


商店建築2018年6月号。”一冊まるごと”ホテル特集

◆商店建築2018年6月号
 
さて、最新号6月号の見どころは、もちろんホテルですね。
”一冊まるごと”ホテル特集です!

この2年ほど、毎日のようにホテル関連の情報が編集部に飛び込んできます。
日本全国でホテルの新築と増改築が猛烈な勢いで進んでいます。
読者の皆さんからも、「もっとホテルの情報が知りたい」との声をいただきます。
 
アパレルブランドがホテル初展開で渋谷に出店した「ホテル コエ トーキョー」、東京と大阪に同時オープンしたマリオット系の遊び心あふれるライフスタイルホテル「モクシー」、ラウンジ機能が充実した注目のカプセルホテル「ザ ミレニアルズ」、無印良品が中国に出店した「ムジホテル」など、話題の最新ホテルを一挙に掲載しました。
設計時に役立つ参考資料として図面集「1/50の図面で見る客室プラン」も載せました。
特に、高い設計スキルが求められる15平米以下のコンパクトな客室に関して、重点的に図面を掲載しています。設計時の参考資料にお役立てください。
 
もちろん、注目の大型プロジェクト「東京ミッドタウン日比谷」もお見逃しなく。オトナが楽しめる複合型店舗が集まっています。複合商業開発の最新トレンドを感じ取ってください。
 
http://www.shotenkenchiku.com/blog/entry-828.html
http://www.shotenkenchiku.com/blog/new/entry-827.html
  
なお、ホテルに関する資料なら、上半期に発売した増刊号「GOOD DESIGN HOTEL」も合わせてご覧ください。これでホテル設計の最新資料は完璧ですね。
https://www.shotenkenchiku.com/products/detail.php?product_id=309
 


商店建築2018年6月号。ラウンジ機能が充実した注目のカプセルホテル「ザ ミレニアルズ」


商店建築2018年6月号。図面集「1/50の図面で見る客室プラン」

  
 
 
以上、2018年上半期の見どころでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
 
 
 
 
 
、、、、、最後に。
ここまで読んでくださったあなたに、一つオマケがあります。
制作中の号のチラ見せ予告です。
ただいま、編集部では7月号を制作しています。
7月号(6月28日発売)の見どころは「おカネとデザインの話」です。
特集タイトルは、「D.I.Y. & Cost Control Design 〜工事費を抑えて付加価値を生み出すコストコントロール設計手法」。
皆さん、工事費が潤沢でないからと言って、空間デザインでの挑戦を諦めていませんか?
ローコストでも、魅力ある空間デザインは可能なんです。いや、むしろ、そこがデザイナーの腕の見せ所なんです。
7月号をどうぞお楽しみに。〈塩田〉
 
 
  
 
目次チェック、立ち読み、ご購入、ご予約、定期購読は、こちらからどうぞ。
https://www.shotenkenchiku.com
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制作中の7月号をチラ見せ予告です。特集タイトルは、「D.I.Y. & Cost Control Design 〜工事費を抑えて付加価値を生み出すコストコントロール設計手法」

 
 
 
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日本で唯一、店舗デザインの最新事例とセオリーが学べる月刊誌「月刊 商店建築」。
最新号は2018年6月号。
こちらでも、目次のチェックやご購入ができます。
https://www.shotenkenchiku.com/products/detail.php?product_id=315



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