寒の戻りが続いていますが、週明けは打って変わり暖かくなりそうですね。
さて、本日は商店建築3月号の特別企画「ビールが旨い空間デザイン」について触れます!

近年愛飲家も増えつつある、ベルギーやドイツなど海外ビールや、クラフトビール。
いわゆる「生ビール」とは異なる個性的な風味が人気を呼び、国内のマイクロブルワリーも販路を広げているように感じます。
それに伴ってか、さまざまな「ビール専門店」が巷に増えました。

本特集では、「ビアバー」「ビアレストラン」の事例紹介に加えて、
専門店を設計するデザイナーも知っておきたい、「設備周りのノウハウ」をぎゅっと詰め込んだ記事をつくりました!

〈ラインアップ〉
■RIO BREWING & CO. BISTRO AND GARDEN / ドイルコレクション
■SPRING VALLEY BREWERY KYOTO / K・ササキ+M・トクモトデザイン(富小路事務所)
■Ottotto BREWERY 浜松町店 / デザインレーベル
■Far Yeast Tokyo Craft Beer & Bao / バナナオフィス
■ANOTHER8 / パドル
■CARVAAN BREWERY&RESTAURANT / 藤井デザイン事務所


ビール専門店と言うとバーのイメージに近く、食事メニューは軽いおつまみを備える程度だと思っていませんか?
ここ数年でオープンしている店舗は、そのイメージを覆します。
例えば本格的な「肉料理」がメインの店、専門家がプロデュースしたビールに合う「バオ」(NYで人気!)を提供していたり、
貿易会社による「地中海・アラビア料理」のブルワリーレストランなどなど……
提供する料理もビールも個性的。そしてそれは、空間にも及んでいます。


六本木の「東京ミッドタウン」にオープンした、ベルギービールの専門店「リオ・ブルーイング・コー ビストロ アンド ガーデン」。オープンキッチン中央に38連のドラフトタワーを備えている


元々、半地下にある駐車場だった場所を改装した「アナザーエイト」。空間の時代背景も残しつつ、合板の家具がカジュアルな温かさを生んでいる


クラフトビール「KAGUA」を製造するFar Yeast Brewingの直営飲食店「ファーイースト トウキョウ クラフトビール&バオ」。開閉できる木サッシが、店と街をつなげてにぎわいを生む

そして、都内でも多く見掛けるようになったのが、「ビール醸造所=ブルワリー」を備えた、ブルワリー併設ビアバー。
醸造所という名前の通り、ブルワリーは「食品工場」として扱われ、設計するには専門的な知識がいります。
更に、ブルワリーを併設していないビアバーといえど、ビールを提供するには専用の設備機器が必要。

そこで今回は2組にインタビューしました。

長年、タックを組んでビアレストランを設計している、ドイルコレクションの井上愛之さんと、厨房設計会社・イブキランドの福田成徳さん。
「リオ・ブルーイング・コー ビストロ アンド ガーデン」を題材に、ドラフトタワーの設備を踏まえた、厨房計画について聞きました。

もう1組が、ブルワリーやドラフトシステムなど、ビール周りのエンジニアリングや設計を手掛ける、ラフ・インターナショナルの堀輝也さんと新井良明さん。
そもそも、ビールはどのようにしてつくられるのか?プロセスに則りつつ、醸造設備について語っていただきました。

きっと、ビール専門店を設計する際に、知っておくと為になる豆知識も盛り込まれています。
ぜひお手に取っていただき、じっくりとご覧いただきたいです!


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商店建築2018年3月号
http://www.shotenkenchiku.com/products/detail.php?product_id=306
ハイアット セントリック 銀座 東京
特集/ビールが旨い空間デザイン
業種特集1/器と工芸品の店
特集 空間とモノで魅せるクラフトショップ&ギャラリー
業種特集2/フードショップ
表紙:ハイアット セントリック 銀座 東京
2018年02月28日発売
¥2,100
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