東京・奥沢駅付近のオニバスコーヒー

皆さん、美味しいパンとコーヒー、好きですか?
 

本日のテーマは、「編集部員の休日」です。
えっ、そんな話題、知りたくない??
そんな方は、いますぐ、こちらへ。
 

  
  
温かいまなざしで読んでくださる方は、引き続き読んでくださいね。
最近、真面目なブログ↓をいくつか書いたので、今日はゆるく書きますね。
 正しい「設計依頼のしかた」教えます
 「聞きづらいことは、誰に聞く?」
 
ですので、コーヒー片手に、リラックスしてお読みください。
 
タイトルどおり、「編集部員の休日」は、どんなふうに過ごしているか、って話です。
いや、実際には、各人それぞれに、家事やったり、飲みに行ったり、子供と遊んだり、普通の過ごし方していると思います。はい。笑
ですが、休日を利用して、気になっている店を見に行くことも、けっこうあるんです。
 
平日の勤務時間内で店や商業施設の視察をすると、どうしても少し急ぎ足になってしまいます。
けれど、休日に行くと、個々の店でゆったり過ごして、そのエリアの雰囲気を感じ取ったり、どんな客層が来店して、どんな過ごし方をしているのか、観察したりできます。
また、仕事として行く場合は、やはり新規開店したばかりの新しい店に行くことが、ほとんどですが、新しい店でなくても気になる店というのがあるので、そんなお店を訪れたりもしています。


「満寿屋商店 東京本店」は、北海道食材を使った美味しいパンが山盛りでした

 
そんなわけで、週末を利用して、気になっている店へ行ってみることが頻繁にあります。
先週末は、美味しいパンとコーヒーを求めて、自転車でウロウロしました。

最近、毎月の編集作業をしながら、「カフェ、コーヒースタンド」「パン専門店」は、業態として非常に気になっているからです。
 
自転車で向かったエリアは、東京の都立大学駅と奥沢駅付近。
 
 


都立大学駅付近にあるベーカリー「満寿屋商店 東京本店」。人の流れを受け止めるようなファサードとエントランスが効果的です


  
まずは、都立大学駅付近にあるベーカリー「満寿屋商店 東京本店」(東京都目黒区八雲1-12-8)です。
本店は北海道帯広市。
東京へは初出店です。
魅力は、北海道づくしの食材。
北海道十勝産の小麦はもちろんのこと、牛乳やチーズなども北海道の素材です。
あんぱんの中のあんこも、とても繊細で美味しかったです。ミルクフランスやチーズパンもおすすめです。
 
 


満寿屋商店 東京本店の店内。建材にも北海道素材が使われていて、パンと非常に相性が良い


都立大学駅近くの自家焙煎コーヒー専門店「DUN AROMA(ダンアロマ)」

 
続いて、自転車をこいで、都立大学駅近くの自家焙煎コーヒー専門店「DUN AROMA(ダンアロマ)」(東京都目黒区平町1-22-12)へ。
非常に落ち着いた空間。
一人でゆっくり読書をしたり、考え事をしたり。
二人で静かに会話をしたり。
そんな大人の空間です。
もちろん美味しいコーヒーを堪能しながら。
  
食器とアンティークアイテムが随所に置かれた店内は、決して懐古趣味というわけではなく、時代性も場所性も超越した、完結した世界。
本日は自家焙煎のコーヒーを購入して帰りました。
こういうお店に入るときは、スマホも時計も置いて、日常の雑事から心を解放し、「丸腰」で入りたいですね。刀を置いて茶室に入るのと同じです。
企画のアイデアを練る時に、また一人でこっそり訪れようと思います。


DUN AROMA店内。このダンディな空気、たまりませんね。コーヒー好きにはオススメです


奥沢駅付近の「オニバスコーヒー奥沢店」

 
 
続いて、自転車をこいで、奥沢駅付近へ。
オニバスコーヒー奥沢店(東京都世田谷区奥沢5-1-4 )へ。
オニバスコーヒーは、以前からこの場所にありましたが、最近改装されました。
木製ルーバーに包まれた温かみのある空間です。
コーヒーは浅煎りで飲みやすく爽やかな味わいです。
5人くらい入るといっぱいになる小さな空間ですが、コミュニティーの拠点として、機能しているように見えました。
店先でコーヒーを飲んでいると、常連さん同士がばったり会って、ちょっと挨拶したり立ち話したり。
そんな雰囲気です。
もしかすると、アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリアあたりでは、コーヒースタンドが街の中でこんなふうに機能しているのではないか。そんなことを思わせるお店でした。


線路に面した小さなコーヒースタンドが、確実に地域のコミュニティー拠点になっています。店員さんの適度な距離感のコミュニケーションも非常に重要な要素です

   
 
ちなみに、オニバスコーヒー中目黒店は、商店建築 2016年5月号
そして、商店建築 2014年9月号に掲載した渋谷・道玄坂のコーヒースタンド「アバウトライフ コーヒーブリュワーズ」も、オニバスコーヒーと同じく、バリスタ坂尾篤史さんのお店なんです。
オニバスコーヒー奥沢店、おすすめです。


オニバスコーヒー奥沢店。あっさり爽やかで飲みやすいのがオニバスコーヒーの魅力。重くないので、毎日飲めそうです

 

更に、翌日は、東京・両国の「喫茶ランドリー」へ。
商店建築 2018年5月号でも掲載したお店です。
いや、もはや、お店というより、小さな複合施設? 新時代の公民館? 街の家事室? とでも呼べそうな、奇跡的な存在感を放つ店です。
 
ここは、カフェ、ショップ、ランドリー、オフィススペースが融合した空間です。
立地柄、店員と顔なじみの地元のお客さんが多いようです。
小さい子供を連れた夫婦がコーヒーを飲んでいる横で、若者二人が、ミシンを使って黙々と何かを縫製している。その横の洗濯機が並ぶ部屋では、数人のおじさん達が、なにやらミーティングをしている。
それでも、その風景には、違和感がないのです。
モラルや配慮さえあれば、アイデア次第で何をしても良い空間。そんな自由な空間であるように見えます。
 
あらゆることがシステム化され、パッケージ化され、効率化される今の世の中では、空間は用途ごとに機能分化されています。そうした時代への反動なのか、このような「ごちゃ混ぜ感」「多様性」が今、求められています。
そして同時に、コミュニティーの拠点となるような空間、人間同士の繋がりを生み出すきかっけになりそうな空間が求められています。先述の「オニバスコーヒー奥沢店」も、コミュニティー感にあふれていました。


東京・両国の「喫茶ランドリー」。奇跡的な存在感を放っています

  
 
と、まあ、こんな休日を過ごしたりしています。
 
誌面づくりをしていて重要だと感じるのは、私たち編集部のメンバー自身が日頃から「時代の空気」を全身で吸っておくことだと感じています。
それは、必ずしも商業空間を見に行くことだけに限りません。
街を歩くこと。旅に出ること。異なる専門領域の人達と対話すること。映画や美術を観ること。小説を読むこと。ニュースに触れること。
そんなあらゆるシーンで「時代の空気」を吸うことができます。
 
 
、、、なんて、カッコイイこと言ってみましたが、週末に美味しいパンとコーヒーが欲しかっただけなんですけどね。
あ〜、美味しかった。(^ ^)
お付き合いいただき、ありがとうございました。
 
 
最後に、カフェ、ベーカリー、コミュニティー、などの話題に関する関連資料を手短に紹介しますね。

 
 
 
◆商店建築 2018年11月号
https://www.shotenkenchiku.com/products/detail.php?product_id=323
「カフェ大特集」の最新号です。
「時代の空気」が詰まった一冊です。

 
 
◆商店建築 2018年5月号
https://www.shotenkenchiku.com/products/detail.php?product_id=310
「カフェ&ロースタリー大特集」と「コミュニティーハブとして広がる『新世代ランドリー&クリーニング店』」、二つの話題が載っている、お得な号です。

 
 
◆商店建築 2018年7月号
https://www.shotenkenchiku.com/products/detail.php?product_id=316
特集「ベーカリーカフェ&新世代のパン専門店」を掲載。
まだまだ全国に、上質なパン専門店は増えていくと予想されます。それを見越した特集です。

 
 
ついでに、最近の号の特集内容も、以下にコンパクトにまとめておきますね。
編集部のメンバーが日々吸っている「時代の空気」が、各特集に反映されています。
資料探しのご参考に、お使いください。
 
 
◆商店建築 2018年8月号
https://www.shotenkenchiku.com/products/detail.php?product_id=318
業種特集1/進化し大型化するフードホール
業種特集2/ハイエンドカフェ&カジュアルダイニング
特別企画1/デザイン意図が伝わる、プレゼンテーション&コミュニケーション術
特別企画2/人を呼び込む“滞在型”複合書店


◆商店建築2018年9月号
https://www.shotenkenchiku.com/products/detail.php?product_id=320
特別企画/改めて、設計料を考える
業種特集1/ファッションストア
業種特集2/肉料理レストラン
緊急特集/杉本貴志の商空間デザイン(前編)

◆商店建築2018年10月号
https://www.shotenkenchiku.com/products/detail.php?product_id=322
業種特集/オフィス大特集
緊急特集/杉本貴志の商空間デザイン(後編)
特集/シーンをつくる音響デザイン



最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。〈塩田〉


皆様も、良いコーヒータイムを。

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日本で唯一、店舗デザインの最新事例とセオリーが学べる月刊誌「月刊 商店建築」。
最新号は2018年11月号。
こちらでも、目次のチェックやご購入ができます。



最新号は、2018年11月号。カフェ大特集です



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