浜松の新店にお邪魔しました
2018/04/17 月刊商店建築
みなさまこんにちは。
先日静岡の浜松を訪れ、設計者に案内をしてもらい、いくつかの物件を見てきました。
東京にいると忘れてしまいそうになるのですが、地方都市では人口の減少やスプロール化によって活力を失っている街が多く、浜松もまさにそういった問題を抱えています。
ただそんな状況だからこそ、それぞれの街の特徴や強み、また「何を持って都市を盛り上げるか」という意思がそのまま現れてくるとも感じています。それで言うと浜松は、「街の空白を若いクリエイターが埋める街」でしょうか。
まず案内してもらったのは、浜松駅から歩いて10分程の位置にある立体駐車場。7階建ての大きな駐車場で、エレベーターに乗って6階まで上ると、、、
サーフィン用品やアパレルを扱うショップが入った木製キューブや、イス、テーブルが並び、まるで駐車場をハックしたような場所になっています。この場所を設計したのは建築デザイン事務所「+tic」。彼ら自身、この場所を工房として使用しています。
7階と合わせてイベントスペースとしても利用されるそうで、訪れた日も7階では劇団が何やら準備をしていました。
そもそものきっかけは、近所のお店が少なくなるにつれて使われなくなった上層階で、何かやらないかとオーナーから話が来たということです。
この駐車場から5分程歩けば、+ticが設計した小さな屋台村「肴町Little」があります。
ビルの裏側の空き地に屋根を掛け、そこにお店が入ることで人も集まる。ここも都市の空白を新しい形で埋める試みと言えるでしょう。
近隣には鍵屋ビルという築50年を超えるビルもあり、一見すると古い建物にしか写りませんが、10を超える店舗が入居し、カルチャーを発信する場として人気を集めています。
浜松にはこれら以外にも個性的なお店が多いので、実際に訪ねてみることをおすすめします。東京や大阪のような大都市とは違った、特有の文化を色濃く感じることが出来ます。
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