テラスから富士山を望む表紙は、「星のや富士」です。(設計/東 環境・建築研究所 ランドスケープデザイン/オンサイト計画設計事務所 撮影/ナカサ&パートナーズ)


増刊『GOOD DESIGN HOTEL』(¥3,000+税)が、今週発売になりました!
「宿泊機能の枠を超えたホテルデザイン」を副題に、さまざまな空間を紹介しています。
ゴールデンウィークのご予定はお決まりでない方は、この本を持ってホテルの一日を楽しんでみてはいかがでしょうか。

依然、上昇傾向にあるインバウンド需要や東京オリンピックの開催を踏まえ、宿泊施設がオープン&リニューアルラッシュに湧いています。また、他との差別化や宿泊目的の多様化に伴い、心地良く眠れるだけでなく、再び訪れたくなる「体験」を用意する施設が増えつつあります。
この増刊では、グランドホテルやライフスタイルホテル、旅館、アートをテーマにしたコンセプトホテル、ドミトリーなど多種多様な30件の宿泊施設を掲載。写真や図面、デザインコンセプト、各種データを交えて紹介します。特に、客室平面図やドミトリールーム詳細図は必見です。
また巻頭では、「ホテルと宿泊客をつなぐ『ファシリティー』のつくりかた」をテーマに、企画者およびデザイナーにインタビュー。どのように空間を設え、「体験」に関わる人々を巻き込み、心に残るサービスを提供していくかを探ります。空間デザイナーだけでなく、ホテル開業希望者やホテル好きにもおすすめの一冊です。


「HYATT CENTRIC GINZA TOKYO」
「街の中心」「情報の中心」という意味が込められたライフスタイルホテルブランド「HYATT CENTRIC GINZA TOKYO」。デラックスルームの中央に据えた「マルチファンクションテーブル」は、デスクの天板を開けると洗面台が現れる。引き出しには、アメニティーやタオルに加え、冷蔵庫、ミニバーも収納している
(設計/KAJIMA DESIGN ストリックランド 撮影/白鳥美雄)


「星のやバリ」
運河を模した3本のパブリックプールを囲むように、ヴィラタイプの客室を配した「星のやバリ」。バリの文化遺産の景観を支える農業用水路の「スバック」に絡むようにつくられたデッキウォークが、スチール製角パイプで鳥かごをイメージした「カフェ・ガゼボ」をつないでいる
(設計/東 環境・建築研究所 ランドスケープデザイン/オンサイト計画設計事務所 撮影/吉田 誠 ナカサ&パートナーズ)


「HOTEL ANTEROOM KYOTO」
「365日アートフェア」をテーマに、約70組のアーティストによる200点以上の購入可能な作品を客室や共用部に散りばめた「HOTEL ANTEROOM KYOTO」の増床計画。金氏徹平氏によるコンセプトルームでは、カーペットやカーテンに展開したグラフィックアートを、テーブルなどの家具にもシルクスクリーンの転写で表現している
(設計/UDS 撮影/ナカサ&パートナーズ)


「箱根小涌園 天悠」
履物を脱いで上がる畳和室に設えた全客室に、露天風呂を設けた「箱根小涌園 天悠」。最上階の客室では、景色を最大限に楽しんでもらえるよう、ベッドの背後に小上がりを設け、軒の角度を少し上げている。建築設計と内装設計、ランドスケープデザインが一体化したプロジェクトが進められた
(設計/日本設計 撮影/フォワードストローク)


「BOOK AND BED TOKYO」
本を読んでいたつもりが、気がつけば眠っていた経験をモチーフに、本棚とベッドを一体化した家具を配した「BOOK AND BED TOKYO」。天井には、本を内装材と同等に扱うという考え方で、多数の本を吊っている。棚には約1700冊の本を揃えており、宿泊客は自由に選び、ベッドスペースでも読むことができる
(設計/サポーズデザインオフィス 撮影/矢野紀行)


「UNPLAN Kagurazaka」
68床のベッドが入るドミトリーと三つの個室で構成された「UNPLAN Kagurazaka」。ドミトリーフロアの温熱環境を整えるため、ベッドユニットに屋根を設けず、天井板を上階デッキプレート床の下面から吊っている。また、既存建物に対して、ベッドユニットを入れ子状に配置。ダブルスキンとすることで、気温の変動を抑えている
(設計/アイダアトリエ 撮影/矢野紀行)


『GOOD DESIGN HOTEL』
〜宿泊機能の枠を超えたホテルデザイン〜


発売日/2018年4月18日
定価/¥3,000+税
形態/A4判正寸・144ページ
表紙/星のや富士
  (設計/東 環境・建築研究所
   ランドスケープデザイン/オンサイト計画設計事務所
   撮影/ナカサ&パートナーズ)

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