ヨーロッパでは、住宅から商業施設まで広く利用される「オーニング」。近年では、テラス席を設置するカフェなど、屋外空間を有効に利用しようとする店舗が増え、日本でも普及しつつあるアイテムです。



特に節電意識が高まる中、「日除け」の効果はあらためて注目されています。オーニングの日光遮断率はカーテンやブラインドよりも高く、また、外部日射遮蔽による外断熱であるため室内の冷房効率を格段に向上させることができます。
そんなオーニングの可能性を更に感じさせるような製品が、「建築・建材展 2012」に参考出展されていました。


窓面に設置するスクリーンタイプ。変換効率約5%の赤いシート型太陽電池が使用されています


上の写真が、布地をシート型太陽電池に置き換え、日よけと同時に、遮った太陽光をエネルギー源として利用できるオーニング「Soloar-Power Awning & Screen」です。
エクステリアメーカーのタカノが三菱化学のシート型太陽電池を採用して開発したオーニングで、これまでのガラス基板型太陽電池では重量や安全性の問題から施工できなかったところにも施工できるのが特徴だそうです。


独立設置タイプには変換効率約7%の黒いシート型太陽電池が使用されています


今回は参考出展ですが、改良して一年以内の製品化を目指すとのことでした。
小誌『商店建築』5月号のオーニング&開口部材特集ではオーニングをはじめブラインド、格子など、省エネ性とデザイン性に優れた開口部材を紹介しています。是非ご覧ください。
〈川上〉

製品に関する問い合わせ先
タカノ
URL/http://www.takano-net.co.jp/exterior
TEL/0255-81-1575

*商店建築のオンライン製品情報サイト「PRODUCT INFORMATION」では毎月、店舗向けの建材や設備を紹介しています。是非ご覧ください。



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