前回に引き続き店舗総合見本市「JAPAN SHOP 2012」に出品された製品から注目の素材を紹介します。
今回紹介するのはプラスチックプレートです。



空間や動線を明確に区切りながらも、視覚的に広がりのある開放的な空間や、明るく軽快なイメージの空間を作ることができる透明素材や透光素材は近年のインテリアデザインには欠かせないものとなりました。

透明プラスチック製品はガラスの代替品として発展してきましたが、切削や貼り合わせ、曲げ加工などプラスチックにしかできない加工、表現も次々と開発され、今やガラスを凌ぐ素材となりました。

上の写真、水の中に気泡がフワッと浮かぶようなプラスチックプレートは愛知県小牧市に本社を置くフジデノロの「シャンパンプレート」という製品です。特殊な接着剤により貼り合せたアクリルに気泡を封じ込めることで、これまでの透明素材にはない、独自のデザインを生み出しています。



こちらは、アクリルプレートに切削加工を施したプラスチックプレートです。よくサイン看板の内部に使用される導光板と同じ原理なのですが、組子細工のような意匠性の高いパターンを切削し、そのまま仕上げ材に使える素材として販売されています。



上の写真、クラッシュガラスのようですがこちらもアクリル板にアクリルペレットを挟み込んだものです。硝子と比較すると、軽量で施工性に優れるのも特徴です。

ガラスを含めた透明素材の加工技術は、ここ20年で飛躍的に発展しましたが、まだまだ新しい技術や表現が登場しそうですね。少し早いですが、小誌『商店建築』5月号では、透明・透光素材を特集しますのでご期待ください。
〈川上〉


製品に関する問い合わせ先
フジデノロ 東京支店
URL/http://www.fujidenolo.co.jp/interia/
TEL/03-5719-3009

*商店建築のオンライン製品情報サイト「PRODUCT INFORMATION」では毎月、店舗向けの建材や設備を紹介しています。是非ご覧ください。http://pi.shotenkenchiku.com



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