2012年3月6~9日の間、東京ビッグサイトで日本最大の店舗総合見本市「JAPAN SHOP 2012」が開催されました。今年も会場では魅力的な商環境をつくるための建材、製品が出展企業各社から多数提案されましたが、そのうちの一部を注目の素材として、このblogでも紹介したいと思います。
今回紹介するのはあらゆる素材を金属にできる革新的なコーティング技術です。


MDFボードに亜鉛、銅、真鍮のコーティングが施されています


一見、金属板のようなこの壁面、実は金属をコーティングしたMDFボードなんです。ドイツ・ミダス サーフェス社が開発した金属パウダーと結合剤、活性剤をまぜたコーティング材を用いたもので、金属調の塗装ではなく、金属そのものを原料としている点が特徴です。本物の金属が約90%含まれているので、金属特有の光沢や色合いの表現はもちろん、金属と同じように経年変化し、時を経て生まれる独特の風合いや質感も表現できます。


木材の表面に厚さ約0.1㎜の金属コーティングが施されています


コーティングできる下地もMDF、木材、ガラス、プラスチック、金属、アクリル、コンクリートなどさまざまで、会場には、木材や石材の表面の凹凸をそのまま生かして金属コーティングを施したサンプルも展示されていました。金属の種類も真鍮、青銅、銅、亜鉛、ステンレススチール、鉄などバリエーション豊富です。

施工には研磨加工やワックス保護など、特殊な工程も必要なため、国内ではエイチ ホルスタイン東京支店が販売と施工会社の紹介に対応しているそうです。



特有の光沢や質感をもつ金属は、空間への取り入れ方によってさまざまな演出を可能にします。
小誌『商店建築』4月号では、メタリック素材を特集しますのでご期待ください。
〈川上〉

製品に関する問い合わせ先
エイチ・ホルスタイン 東京支店
URL/http://www.midasmetall.jp/
TEL/03-5213-5541

*商店建築のオンライン製品情報サイト「PRODUCT INFORMATION」では毎月、店舗向けの建材や設備を紹介しています。是非ご覧ください。http://pi.shotenkenchiku.com



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