8月号に掲載予定の「平田晃久展 Discovering New」。建築を考えるように作成したという展示会場は迫力があります!


こんにちは。
商店建築ブログをご覧いただきありがとうございます。

今回は、雑誌のはじめの方にある「NEWSページ」についてお話ししたいと思います。
そもそもNEWSページは、展覧会やインスタレーションなど、空間デザインの優れた試みを紹介するコーナーで、
空間づくりにも通じると感じたものや、デザイナーの方に役立つと感じたものを取り上げています。


「会田誠展 GROUND NO PLAN」にて展示された「セカンド・フロアリズム」


展覧会なら、展示されているものが素晴らしいだけではなく、それらとどう会話し、展覧会という体験をつくっているか、ということを重視します。

例えば、18年4月号で掲載した会田誠さんの展示「GROUND NO PLAN」は、絵画や彫刻、インスタレーションで構成された展覧会で、作品が並んでいるだけでなく、会場全体にアナーキーな、退廃的な雰囲気が漂っているのが印象的でした。
都市の未来というコンセプトがあり、それと向き合って生み出された作品たちは独特の空気を醸し出しています。
そして同時に、生み出された空気感がまたそれぞれの作品に還元されるようで、会場そのものが会田氏の作品のようでもありました。


7月号掲載の「蓮沼執太:〜ing」は、音をテーマにした展覧会。来場者と作品が生む音が重なり合って、その時だけの音楽をつくり出します


カフェでは1杯のコーヒーをおいしく飲んでもらうことが、ブティックでは、置いている服をより魅力的に見せることが重要です。
店舗デザインはある意味で、お店にとってのプレゼンテーションと言えると思うのですが、その点ではNEWSページで取り上げる展覧会やインスタレーションも同じ側面があるのではないでしょうか。
小さな要素の集まりが全体をつくって、その全体が個々に働きかけるような関係は、店舗づくりにも関連があるはずです。


JCDデザインアワード公開審査の様子


冒頭で、デザイナーの方に役立つものを取り上げると書きました。
空間づくりだけではなく、文字通り、情報的に「ニュース性」が高いものも掲載します。
例えば、8月末に発売する9月号では、「JCDデザインアワード2018」を掲載予定です。
2次審査の会場の様子を中心に、そこではどのような議論が行われ、どういった点が評価されたのか、ということについてレポートをお送りします。


「ゴードン・マッタ=クラーク展」の会場風景。9月号で掲載予定です!


また同じ9月号では、東京国立近代美術館で開催中の「ゴードン・マッタ=クラーク展」も掲載します。
1970年代にNYを中心に活動したアーティストの大規模な回顧展で、彼の作品と呼応するような会場のつくり方は、空間デザインにもきっと役立つと思います。

最初の方のページなので、見逃してしまいがちかもしれませんが、ぜひゆっくり読んでいただけると幸いです。
最後までお読み頂きありがとうございました!



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