こんにちは。
早いもので、気がつけば11月も中旬。そろそろ年の瀬を感じる時節になってきましたね。
商店建築編集部メンバーは、目下2018年新年号の制作に走り回っております。
商業空間デザインのこれからをお届けするスペシャルな号となる予定なので、どうぞお楽しみにしてくださいね。

さて、本日のブログは、発売中の商店建築11月号の「新作」コーナーについてです。
業態に関わらずいち早くお届けしたい空間デザインを掲載するこのコーナー。
今号はアイウェアブランド「JINS」の、東京にオープンした二つの路面店を取り上げています。


「JINS 渋谷店」は、渋谷センター街の一画にオープンしたフラッグシップショップで、設計は藤本壮介さんが手掛けました。
立体交差する直方体ブロックがさまざまなシーンを生み出す空間を、撮り下ろし写真で6Pにわたり紹介しています。
2階は、展覧会やイベントを行えるスペースとして新しい試みがなされています。


「JINS 原宿店」は、JINSがこれまでさまざまな新しい試みを発信してきた原宿の店舗のリニューアルです。
柳原照弘さんがデザインした商品を美しく際立たせる構成の空間に挿入されたのは、
ニューヨークを中心に活躍するアーティスト・大山エンリコイサムさんによるグラフィック。
内装が出来上がった後に現場で描かれたグラフィックが、静謐な空間に躍動感を付加しています。
柳原さんと大山さんによる、それぞれの今回の店舗デザインに対する姿勢が表現されたテキストも必読です。

JINSは他にも昨今、「JINS 京都寺町通店」(設計/中村竜治建築設計事務所)「JINS 上尾店」(設計/スキーマ建築計画)「JINS 三ノ宮店」(3点とも商店建築2017年4月号に掲載)など、建築家やデザイナー、アーティストを起用した個性的な路面店を展開しており、今号では、その店舗展開の背景について、JINSの店舗開発チームにインタビューをした記事も掲載しています。


街の特性やマーケティングをどのように捉えているのか。
どのような観点でコラボレーターを起用しているのか。
建築家やデザイナーと、店舗開発チームはどのように協働しているのか。
グラフィックやアートを取り入れる理由は何なのか。

そこには、さまざまな業態に通じる、これからのショップデザインのヒントが詰まっています。
詳細はぜひ、商店建築11月号をお読みください。

更にJINSは来月12月1日、飯田橋にて新しいワークスペースのプロジェクト「Think Lab」をオープンすることを発表しています。
2015年に発売された、掛けることで身体の状態を可視化するアイウェア「JINS MEME(ジンズ・ミーム)」を活用し、「世界一集中できる環境」を研究するというこのスペース。
こちらの空間設計も藤本壮介氏が手掛けており、「禅寺」の要素やグリーンを取り入れた空間とのこと。
身体とスペースに関する新しい試みとなりそうなこちらのプロジェクトも要注目です。
〈玉木〉


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商店建築2017年11月号
ジンズ 渋谷店
ジンズ 原宿店
業種特集1/カフェ
特別企画1/地域の魅力を発信する空間デザイン
特別企画2/ダイバーシティー時代のトイレデザイン
表紙:スターバックス コーヒー 京都二寧坂ヤサカ茶屋店
2017年10月28日発売
¥2,100



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