2013年9月に旧万世橋駅跡にオープンした「mAAch ecute 神田万世橋」(設計/東日本旅客鉄道、ジェイアール東日本建築設計事務所、みかんぐみ 撮影/高木康広)


発売中の商店建築3月号、皆様既にお手にとってご覧いただけましたでしょうか?
まだの方のために、中身を少しだけご紹介します。
今回は、特集「商業施設デザインの現在」についてです。

特集で紹介するのは次の4つの施設。
旧万世橋駅の遺構を商業施設として再生させた「mAAch ecute 神田万世橋」(設計/東日本旅客鉄道、ジェイアール東日本建築設計事務所、みかんぐみ)、横浜市営地下鉄・センター南駅前にオープンした耐火木造によるコミュニティー型商業施設「サウスウッド」(プロデュース/シー・アイ・エー、設計/武松幸治+E.P.A環境変換装置建築研究所)、熊本市の老舗百貨店「鶴屋百貨店」のリニューアルプロジェクト(プロデュース/CPCenter)、吉祥寺駅の高架下の旧駅ビルを、2010年から3期に渡ってリニューアルした「アトレ吉祥寺」(設計/ジェイアール東日本建築設計事務所、ROWEDGE)。

いずれも、従来型の画一的な手法ではなく、歴史や文化、地域性などを取り入れて
特色ある施設づくりを目指したプロジェクトです。



特集では、豊富な空間写真とともに、設計者や施設関係者にインタビューし、プロジェクトのプロセスを追い、商業施設づくりの現状をポイントを探りました。
空間のテイストや規模、そして置かれている背景などはそれぞれに異なる4件ですが、周辺近隣地域を強く意識し、地域密着を標榜する「ネイバーフッド型」の商業施設という点で共通しています。

記事より。「地域と連携できる施設をつくることで、街を活性化させる一員になる」(mAAch ecute 神田万世橋 )、「環境や地域特性に配慮し『日常生活の延長線上の上質な暮らし』を提供する、近隣とのコミュニテイーを形成する」(サウスウッド)、「自然を感じられる場所なら誰もが行きたくなるはず……施設を、親しみやすさと入りやすさのある公園に見立て…」(鶴屋百貨店)、「『遊歩道のように、この街をつなぐ』こと。……駅と街との連続性・回遊性を高めながら、ゆったり散策できる館内を」(アトレ吉祥寺)。
近隣住民の生活に溶け込み、いかに愛着を持ってもらうか、街といかにつながるか。
これらを踏まえた施設づくりがポイントのようです。



3月号では、この他、実際に行われたジューススタンドデザインコンペの、プレゼンや審査の様子を誌面で完全再現した密着レポート「全国展開するジューススタンドの雛形をデザインせよ」、業種特集「ブティック」と「カフェ」、巻頭の新作では、ラグジュアリーシューズブランドの新旗艦店「クリスチャン ルブタン 青山」やパリにオープンした「フェンディ モンテーニュ通り」など、内容が盛り沢山です。

3連休は、商店建築を片手に街を散策し、気になる店舗を実際に訪れてみるのも面白いかもしれません。
是非書店で手にとってご覧下さい。
また、弊社オンラインストアからは、バックナンバーや増刊号もお買い求めいただけます。
こちらもぜひ、ご活用下さい!

〈タカハシ〉
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新作/クリスチャン ルブタン 青山
   フェンディ モンテーニュ通り

コンペ密着レポート/全国展開するジューススタンドの雛形をデザインせよ

特集/商業施設デザインの現在

業種特集1/ブティック
業種特集2/カフェ



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