本日、増刊『商店建築 特別企画 NEW STANDARD OFFICE』が発売になりました。今年1月に発刊した『NEW STANDARD HOTEL』に続き、ウィズコロナ・アフターコロナの時代にふさわしい空間の在り方を探ります。
 2020年4月の「緊急事態宣言」発令から、多くの企業が在宅勤務を採用するようになり、オフィスの必要性自体が問われ、規模縮小を図る企業も見られるようになりました。そのような中で、新たなオフィス空間の在るべき姿の模索が求められていると考え、一冊にまとめることにしました。「ディスタンスの先にあるワークスタイル」とは、どういうものなのか。自宅やコワーキングスペース、カフェなどのサードブレイスを交えたオフィスデザインを手掛けるには、どのようなコンセプトを掲げるべきなのか。是非、ご覧いただけますと幸いです。

〈企画趣旨〉
 コロナ禍がワークスタイルに大きな影響を与えたことは、誰もが感じていることでしょう。そこで、「生産性を向上するABW」や「創造力を豊かにするイノベーションラボ」、「異業種が提供するワークスペース」、「職住近接が可能にする新たなワークスタイル」など、さまざまな角度からオフィスの在り方を探る増刊号を発行します。
巻頭の特集記事では、感染症対策を踏まえた上で、どのようなクリエイティビティーやコミュニケーション、コラボレーションを構築できるのかを紹介。デザイナーのみならず、オフィスの開設やリニューアルを検討する経営者および総務担当者にとって、これからのワークスペースを考えるための実務に即した一冊です。


撮影/志摩大輔


生産性が向上するABW
デジタルマーケティング、IT、HRの領域で中小・ベンチャー企業を支援する「SoldOut」の本社移転プロジェクト。コミュニケーションやコラボレーションの活性化、新型コロナウイルスの感染拡大防止を考察した。(設計/クラフトバンク)


撮影/長谷川健太


アイディアを引き出すアトリエオフィス
映像クリエイターが所属する企業「コネクション」では、個性豊かで多様なクリエイターの恊働を支える受け皿のような空間を目指し、メインマテリアルは自然を感じさせる土を採用した。(設計/サポーズデザインオフィス)


撮影/影山優樹


職住近接が可能にする新たなワークスタイル
設計事務所DOTEMAのオフィス。東京・世田谷の住宅街に建てた自邸1階のダイニングキッチンを、オフィスとして使用するだけでなく、コワーキングスペースとして開放している。(DOTEMA+越浦太朗建築設計事務所)


撮影/吉村昌也


コミュニケーションを生み出すウェルビーイング
賃貸型物流施設「ESR市川 ディストリビューションセンター」の休憩スペースでは、パーティションに水平な切り込みを入れてたわみを持たせ、さまざまな視線の遮蔽や交錯をつくり出している。(設計/タカトタマガミデザイン)


撮影/村山玄子


異業種が提供するワークスペース
書店「文喫 六本木」では、多様な利用シーンに応える客席で構成された。2階「閲覧室」では、吹き抜けに面したカウンター12席を用意。何冊も携えて本と向き合い、自分とも向き合う時間に没頭することをイメージした(設計/スマイルズ 日展)


ポートレート撮影/堀口宏明


記事/コロナ禍を越えて見えてきた、新たなオフィスデザイン
三井物産のベンチャースタジオ「Moon Creative Lab」は、コロナ禍を踏まえつつ、「インキュベーションの活発化」を軸にワークスタイルを変化させることで、よりクリエイティブな空間に仕上がった。(設計/フロート)


商店建築 特別企画 NEW STANDARD OFFICE

ウィズコロナやアフターコロナを踏まえ、新たなワークスタイルを提案する26件のオフィスを紹介。写真や図面、設計者による解説原稿、設計データ、営業データを通して、どのような空間が求められているのかを探っていきます。

表紙:「WAW日本橋」(設計/YOHAK DESIGN STUDIO インターオフィス 撮影/ナカサ&パートナーズ)
2021年5月14日発売
¥3,000円+税

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