商店建築11月号、第2特集は「オフィス」!
2016/11/07
好評発売中の「商店建築11月号」はご覧いただけましたでしょうか。
クリーンで温かみある店内でバリスタがコーヒーを入れるカフェ「VERVE COFFEE ROASTERS」の表紙が目を引きますが、充実のカフェ特集と同時に、第2業種特集として「オフィス」の最新空間デザインをご紹介しています。
最近特に、クリエイティブ産業を始めとした先進的な企業の多くが、オフィス空間のデザインに力を入れていると感じます。企業のアイデンティティーの体現として、優秀な人材を採用するため、スタッフの創造性や能力を最大限の引き出すため、「働く場」が見直され、進化しているのです。
今回はそんなモチベーションやパフォーマンスを引き出す空間的仕掛けが詰まったオフィスデザイン事例を11件掲載しています。
ラインアップはこちら。
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■質感のある素材が緩やかな境界と見通しをつくる
「せとうちホールディングス 東京オフィス」(設計/NIIZEKI STUDIO)
■パラスポーツの魅力とアスリートの能力をアピールする
「日本財団パラリンピックサポートセンター」(設計/トラフ建築設計事務所)
■ロビーラウンジを中心に緩やかに連続するオフィス機能
「Wantedly」(設計/ドラフト)
■大型書棚で生み出すアカデミックなワークスペース
「ModuleX グローバル本社」(設計/隈研吾建築都市設計事務所 リックデザイン)
■フレキシブルな場を実現する空間と家具
「HAB-YU plat form」(設計/富士通 富士通デザイン)
■コミュニケーションを誘引する席のレイアウト
「大日本印刷 DNP 市谷鷹匠町ビル 社員食堂」(設計/トネリコ 久米設計)
■余白や間をつくりだす空間構成
「inten」(設計/浅野藝術)
■フレキシブルなコミュニケーション空間が帯状に連続する
「SOU」(設計/シナト)
■中野ブロードウェイに表れた昭和の街並み
「Office Zingaro Yokocho」(プロデュース/浜倉的商店製作所)
■指揮系統を空間化した執務スペース
「DOME CORPORATION 有明ヘッドクォーター」(設計/プランテック総合計画事務所)
■カジュアルと落ち着きを表現
「会員制サテライトシェアオフィス NewWork 自由が丘店」(設計/phyle)
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少しだけ誌面をお見せしますね。
「せとうちホールディングス 東京オフィス」は、グループ傘下の多様な事業者が一つの空間に集まり、事業間のボーダーレスなコミュニケーションを活性化するオフィス空間。ゆるやかに場所を隔てながら、立つ場所によって見通しをつくる、絶妙なレイアウトと高さのパーティションで構成されます。手の掛けられた素材や、各所に配された大振りの植栽やスタイリングが上質感を醸します。
照明メーカー「モデュレックス グローバル本社」は、二層吹き抜けに自然光が差し込むようリニューアル。執務エリアに併設された二層分の高さを持つ「ライブラリー」には書籍が並び、「アカデミック&クリエイティブ」な環境を表現しています。各所に同社のライティング効果が見られる空間は、オフィスであり実験室でありショールームでもあるという趣です。
「オフィス特集!?」と目を疑ってしまうのが、現代美術家・村上隆氏率いるカイカイキキの新たなオフィス「オフィスジンガロ横丁」。ネオンサインや赤提灯が下がった路地の街並みが「中野ブロードウェイ」に表れました。プロデュースを手掛けた浜倉好宣さん、カイカイキキの當麻篤さんに、なぜこのようなオフィスをつくったのかを聞いたインタビュー記事も掲載しています。
これからのオフィス設計のヒントが詰まった商店建築11月号、ぜひご覧ください!
〈玉木〉
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商店建築2016年11月号
新作/ヴァレンティノ 表参道
業種特集1/カフェ
業種特集2/オフィス
特別企画/トイレスペースのデザイン
表紙:ヴァーヴ コーヒー ロースターズ シンジュク ステーション
2016年10月28日発売
¥2,100
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