あけましておめでとうございます。
2013年もみなさまに最新の商環境デザインをお届けできるよう、編集部一同よりいっそう精進していきたいと思います。
本年も商店建築をどうぞよろしくお願いいたします。

撮影／ナカサ&パートナーズ

さて、商店建築13年1月号の表紙を飾ったのは、
表参道に移転オープンしたレストラン「CICADA（シカダ）」（D：滝澤雄樹／バジック）です。

もともと広尾にあった人気店であるシカダ、その移転に際しては「進化」をキーワードにプロジェクトが展開されました。
プロジェクトの舞台は1965年に芦原義信氏が手掛けた建築が残る約350坪の敷地。
建物内にシカダが入り、前面道路からのアプローチにあたる広場には、
ベーカリー「breadworks（ブレッドワークス）」とカフェ「crisscross（クリスクロス）」（D：長﨑健一／クロー）が併設され、昨年10月に3店舗同時オープンしました。

ランドスケープデザインを手掛けたのは、代官山T-SITEのランドスケープも手掛けたふるうち設計室の古内時子さん。
「公園」と呼ばれる前面広場は、表参道にこれまでなかった人々が気軽に集えるポケットパークのイメージでデザインしたそうです。

ベーカリーやカフェで購入した商品を広場に設けられたテラス席で楽しむお客さんの姿が見られ、とても心地良い時間が流れています。
（私も取材などで近くに行った際は、ほっと一息つけるお気に入りの場所として、利用しています）

シカダの内装は、コロニアル様式を取り入れたデザイン。
プール上に設けられたテラス席、外の景色を眺めるカウンター席、巨大ワインセラー前のバーカウンター、風を感じるテラスダイニング席など、店内にはさまざまな雰囲気のシーンが展開されています。

経営者であるティー・ワイ・エクスプレスの寺田心平さんと、デザイナー滝澤さん、長﨑さん、へのインタビューも掲載。
お店はオーナーのライフスタイルそのものという寺田さん。
既存建築を生かし、進化したシカダのデザインを実現した滝澤さん。
環境を取り込み、内部と外部のつながりを感じる心地良さをつくり出した長﨑さん。

元あるものを生かし、新しい価値を創出したプロジェクトの様子を、商店建築1月号でご覧ください。

〈たまき〉

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