会場構成を手掛けた織咲さん。そして、このリアルな木の表情を見てください


今年も、秋のデザインウイークが始まりました。まずは、10/31〜11/4まで、東京ミッドタウン・ホールのメイン会場を中心に始まった「DESIGNTIDETOKYO」の様子をレポートします。第5回目となる今年の会場構成は、織咲誠さんによるデザイン。「ゆるいわく -outlining」というタイトルがつけられています。


実際に生えている木のカタをじかにとって、梱包などに使われるビニールのプチプチを巻いて熱加工、という作業により生み出された、真っ白な木のオブジェが会場内に林立しています。

「姿形の美しい木や巨大な木を求めた結果、美人な木が揃いました」と笑顔で語ってくれた織咲さん。つくりやすいパーツに分けた部分をつなぎ合わせるプロダクト的な進め方ではなく、一本のそのものの形を細部の凹凸にいたるまで正確に写し取り、アートと向き合うような制作プロセスにこだわってつくりあげた、という言葉が印象的でした。


nendo佐藤オオキさんによるBottlewareのインスタレーション


コカ・コーラのボトルと、右奥に見えるのがBottleware

会場は、エントランス側のタイドフォーカス、タイドエキシビションと、奥のタイドマーケットという構成は通常通りで、その中間には、佐藤オオキさん率いるnendoによる、コカ・コーラのボトルから生まれたプロダクト「ボトルウェア」の展示が。あまりにも有名なあのボトルから発想されたテーブルウェアは、nendoらしいアイデアから完成までの過程を見せる明快なプレゼンテーションで、その背面には真っ白い面に置かれた淡いグリーンのガラスのカケラたちが美しいグラデーションを見せてくれます。

また、タイドフォーカス、タイドエキシビションなどの様子を一部ですがご紹介します。


TIDE Focusの招待作家、ドリルデザインによるチェアなど


エマニュエル・ムホーさんによる「toki」。今年はカラフルなパーツが動きます!


abode×Naoya Matsuoさんによるプロトタイプ。黒い部分はスチール


Desinereのメルヴィン・オングさんによるスツール


川名八千世さん、畑中庸一郎さんによるユニットYOCHIYAはロウソクの炎を利用したアイテムを出展


アーティスト高橋理子さんによるTEXTILE


タイドマーケットでのLSDdesignによるOKINAWA BLOCK。材料は沖縄産の石灰岩など


ouph(オウフ)による、クリアアクリルを用いたフロアランプの提案

そして、既に今日から始まっていますが、デザインタイドが目指す「思考をトレードする場」を体現する、さまざまなセミナーが毎日メイン会場で行われています。 ぜひ、会場で生の声を聞き、また、新進クリエーターたちの作品に触れに行きましょう!! 〈山〉

 

DESIGNTIDETOKYO www.designtide.jp

 

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