「商店建築」6月号が絶賛発売中です!
植栽とプールの色彩が鮮やかで、初夏を匂わせる爽やかな表紙、既にご覧いただけましたでしょうか。
こちらは今年1月に開業した「星のやバリ」(設計/東 環境・建築研究所、ランドスケープデザイン/オンサイト計画設計事務所) 。

本日は「星のやバリ」について、取材で体験した現地の様子を中心にご紹介します。


エントランスを抜けた先にある「星のやバリ」レセプション。「星のや」ならではのゴロゴロソファでウェルカムドリンクをいただきながら、チェックインの手続きを行います

「星のやバリ」は全30室ヴィラタイプの客室が3本の直線プール沿いに佇む、
まさに集落で住まうように滞在できるリゾートホテルです。
敷地は川に向かって傾斜が深くなる渓谷沿いにあり、濃緑が美しい景観を独り占めできる仕組みがつくられています。

その一つが、谷に突き出したように点在する“鳥かご”を思わせる「カフェ・ガゼボ」です。


「カフェ・ガゼボ」。谷を縫うデッキから一段下りるように中に入ります。足を投げ出し、寝転べる程の丁度良い広さ。庇が設けられているので、雨天時も使用可能。ゆったりと雨音を楽しむ時間、風情がありますね


こちらも渓谷沿いにつくられた「ヨガ・ガゼボ」。毎日、朝と夜にヨガが行われます。朝は陽の光が差し込み、夜は月の光を浴びながらヨガのプログラムを体験できます

ヨガの他にもバリ島での暮らしを体験できるアクティビティーが用意されています。
バリ・ヒンドゥーのお供え物、「チャナン」や、家庭でよく飲まれるスパイスティー「ウェダン」をつくってきました!


「お供え物の宗教」とも例えられるバリ・ヒンドゥー。これが「チャナン」の材料です。強度のあるココナッツの葉で器をつくり、お花とバナナ、お米やクッキーなどを添えます


敷地内にある小さな寺院に実際にお供えしてきました!信者の方々は毎日朝と夕方にチャナンをつくり、祈りを捧げるそうです

そして、客室ヴィラは3本の運河を模したプールを囲うように、敷地の中でも平坦な場所に建ち並んでいます。
なんと全室からプールにダイレクトインできるのが「星のやバリ」の魅力です。
植栽と大きなプランターが点在しているためオープン過ぎず、でも決して完全なプライベートではない、
まさに旅館を彷彿とさせる日本的なラグジュアリーを突き詰めた構成です。


まさに運河のように見えますが、実はプール。最長で80mあり、両脇に各ヴィラ(3タイプ)が配されています


各プールの端に設けられたプールラウンジ。タオルとお水が常に用意されています。気配りが嬉しいですね


客室の外に設けられたソファスペースから見た光景。緩やかにプライベートとパブリックがつながっています

誌面ではより詳しく、写真や図面に加えて設計を手掛けられた東利恵さん(東 環境・建築研究所)、長谷川浩己さん(オンサイト計画設計事務所)の解説原稿を掲載しています。
そして、運営する星野リゾート・社長、星野佳路さんへインタビュー取材も敢行しました。
同じく新作「界 アンジン」(設計/スーパーポテト)と合わせて、ぜひお手に取ってご高覧ください。


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商店建築2017年6月号
星のやバリ
星野リゾート界アンジン
特別企画/LIGHTING DESIGN 2017
業種特集1/カジュアルバー&クラブ
業種特集2/ウェディングチャペル&バンケット
レポート/MILANO DESIGN WEEK 2O17
表紙:星のやバリ
2017年05月27日発売
¥2,100



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