デザイン事務所「造形集団」を率いる兼城祐作氏が手掛けた空間をまとめた書籍『Yusaku Kaneshiro 兼城祐作 2010-2020 想像から創造へ』が発刊しました。現在は、大手書店やAmazonをはじめとしたオンライン書店で販売しています。
 2011年発刊の『DESIGNER'S SHOWCASE Vol.5 Yusaku Kaneshiro 兼城祐作』に続く本著は、2010年から2020年の10年間に手掛けた店舗を掲載。前著と比較して業態は多様化し、海外事例も増え、「過去にこだわらず、現状に満足せず、今なお自己破壊を繰り返し、新たなカタチを模索する」と語る兼城氏のデザインの本質が見える一冊です。
 少しだけ内容を紹介しますので、是非ご覧いただけますと幸いです。



中国料理店「トゥウェルブ」(インドネシア・ジャカルタ)。テーマは「ZODIAC(黄道帯)」。吹き抜けを囲む十二支像に見守られ、更に12枚の雲型パネルに包まれながら、高低差のあるフロアとステージ空間を楽しむことができる。(撮影/石橋マサヒロ)



出会いを創出するカジュアルバー「パブリックスタンド 銀座店」。「運命の歯車」をテーマに、初対面同士でも自然と楽しんでもらえるよう、距離感が綿密に検討された。天井では、大小さまざまな歯車が噛み合い、何層にも重なり合う。(撮影/石橋マサヒロ)



ホストクラブ「TOP DANDY」(東京・歌舞伎町)。漆黒の宇宙に浮かぶ銀河のようなシャンデリアを軸に、黄金のトライバルタトゥーが覆う。無数の灯火で煌びやかに照らされた「コロシアム」は、愉悦の裏側に嫉妬心が渦巻く「矜持の空間」でもある。(撮影/石橋マサヒロ)



ヘアサロン「ユーアール アルシュ」(東京・銀座)。原点回帰を象徴する過去とこれからを突き進んでいく未来に想いを馳せる「箱舟(Arche)」には、砂時計が積み込まれ、あかりが灯り、シザー型の櫂で宙を漕ぎながら浮遊する。(撮影/石橋マサヒロ)



居酒屋「三代目 魚武士」(沖縄・南風原)。333席ある店内では、吹き抜け上部からねぶた風オブジェがにらみを効かせ、オープンカウンターや酒甕型ブース席、波や魚のレリーフ、サバニ(沖縄の漁船)で囲んだ巨大シャンデリアなどがひしめき合う。(撮影/石橋マサヒロ)



バー「松下」(東京・恵比寿)。灸り鉢をL字型に囲むカウンター席を軸に、組子パネルで仕切られたソファ席を設けた。天井には枯山水をイメージしたパネルを大胆に配すことで、空間全体に統一感をもたらすことを試みている。(撮影/石橋マサヒロ)

 総計208ページの誌面には、132件の空間が掲載されています。力強さの中に繊細さを感じさせる兼城氏の世界観が広がる一冊に仕上がっています。是非、実際に書店にてご覧いただけますと幸いです。
 なお、初回配本予定の東京・神奈川における書店リストは、下記の通りです。
【東京都】
丸善丸の内本店、丸善日本橋店、銀座蔦屋書店、紀伊國屋書店新宿本店、HMV&BOOKS SHIBUYA、代官山蔦屋書店、三省堂書店池袋本店、ジュンク堂書店池袋本店、ジュンク堂吉祥寺店
【神奈川県】
紀伊國屋書店横浜店、丸善ラゾーナ川崎店
※上記書店には、配本数が1冊の店舗も含まれます。売れてしまった場合、店頭にないことになりますので、確実に購入したい場合は直接書店に連絡して取り置きしていただくのがおすすめです。
※今後、配本先を更に増やしていく予定です。来年以降は、全国の主要書店に拡大展開されます。


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Yusaku Kaneshiro 兼城祐作 2010-2020 想像から創造へ

空間デザイナーの兼城氏が2010年から2020年に掛けて手掛けた店舗を掲載。前著と比較して業態は多様化し、海外事例も増え、「過去にこだわらず、現状に満足せず、今なお自己破壊を繰り返し、新たなカタチを模索する」と語る兼城氏のデザインの本質が見える一冊です。

表紙:中国料理店「トゥウェルブ」(インドネシア・ジャカルタ)
2020年9月28日発売
¥5,000円+税

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