昨日から東京・青山のスパイラルガーデンで開催されている「PAPER GARDEN ‒ atelier oï and SPREAD」に行ってきました。
スイスを拠点とするデザインスタジオatelier oï(アトリエ・オイ)と、小林弘和さんと山田春奈さんによるユニットSPREAD(スプレッド)の二組による、それぞれの「和紙」を使った作品が織り成すインスタレーションです。


ホールの高さいっぱいに浮かぶように広がるのはatelier oïによる、岐阜県の伝統「本美濃紙」を使ったシノグラフィー作品「Honminoshi Garden」。その背景にはSPREADが開発ディレクションを手掛けたテープ「HARU stuck-on design;」を貼ったグラフィックが彩ります。

柔らかな白の「Honminoshi Garden」が、「HARU stuck-on design;」の鮮やかなカラーや光環境を受け、花びらのようにも雪のようにも、光の精のようにも見え、場所や時間によってその存在感を変える様子が印象的でした。

また、様々な場所に貼ってはがせるテープ「HARU stuck-on design;」は、こうした展示やポップアップショップなどで、空間を変容させるツールとして大きな可能性がありそうです。

4月に開催されたミラノデザインウィークにおける岐阜県の展示「CASA GIFU」の日本巡回展という位置付けですが、今回は大きな会場の規模に合った、よりダイナミックな体験となっています。
(ミラノでの展示の様子は商店建築2016年7月号「ミラノ・デザイン・ウィーク2016」レポートをご覧ください。)



atelier oïとSPREDへのインタビューを含めたレポートは後日、商店建築誌面でもご紹介する予定ですのでお楽しみに。

二次元の紙が三次元の空間をつくり出す、美しい光景をぜひ現地でご覧ください。

〈玉木〉

PAPER GARDEN ‒ atelier oï and SPREAD
会期:2016年9月1日(木)- 11日(日) 11:00-20:00
会場:スパイラルガーデン (スパイラル1F)
   港区南青山5-6-23


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