世界各国からデコラティブペインターが集まりライブペイントを繰り広げる「サロン東京2013」がアーツ千代田3331で開催中です。
デコラティブペイントとは、壁や天井、柱などに大理石や木目やエージングなどの素材感をリアルに表現する特殊塗装や仕上げのこと。

店舗空間にさりげなく施されている事例も多く、気が付かなくとも目にした事がある方もたくさんいるかもしれません。
そんなデコラティブペイントの職人たちが集い技を披露し合うイベントが今年は東京で開催されています。

会場は元中学校校舎をコンバージョンした施設であるアーツ千代田3331の体育館。


アーツ千代田3331。天気が良く、屋外でランチを楽しむ人々の姿もたくさん見られました

壁には「EAST MEETS WEST -Sharing-」をテーマに、職人たちが描いたペイントが飾られます。
同じテーマといえども、表現はさまざまでとてもおもしろいです。
そしてその前に設けられたスペースでは、職人たちによるライブペイントが進行中。
世界13カ国から集まった63名のペインターが、それぞれの技を惜しみなく発揮しています。

目の前で筆が動かされ、どんどん絵が完成していく様子は感動的です。





今回の東京開催のホストは、Faux Arts Design(フォーアーツデザイン)のヨザン弥江子さん。
商店建築の人気連載「仕上げの美学」の第一回目に登場したデコラティブペインターです。

ヨザンさんは、「欧米だと、こういった装飾的なペイント技術が空間デザインの中に受け入れられています。日本だと、モダンでシンプルなデザインが好まれがちですが、世界中にはさまざまな装飾のバリエーションがあり、異なる可能性が広がっている事をもっと知ってもらいたいです。このイベントを通して、ペインターたちの素晴らしい技術を体感しつつ、多くの人にペイントの可能性を感じて頂きたいです」と熱く話してくれました。

世界のペインターの技術を体感しに訪れたら、店舗デザインに役立つ新たな出合いがあるかもしれません。
5月26日(日)までの開催です。

〈玉木〉


色々な人が手を加え、一つの絵を完成させる「コモンミュラル」も進行中


会場の一画には、アロママッサージのコーナーも!?描くのに疲れた職人たちを癒すためだとか。職人たちは壁に描かれた木に花を描いたらマッサージを無料で受けられるというシステム

サロン東京2013
2013年5月23日(木)〜5月26日(日)
10:00-17:00(最終日は16:00)
会場:アーツ千代田3331(東京都千代田区外神田6-11-14)
http://www.salontokyo2013.com/


------------------------------------------------------------------------------------
・「仕上げの美学1」デコラティブペイント 2012年1月号




RSS2.0