「ARCHIZINES」展、大阪と東京にて開催
2012/09/21 取材日誌
インディペンデントな建築出版物を集めた展覧会「ARCHIZINES OSAKA」が大阪・中之島バンクスのミュージアムde sign de>で9月1日〜17日に開催されました。
2011年にロンドンで開催された、世界中のインディペンデントな建築出版物に焦点を当てた展覧会「ARCHIZINES」展の日本巡回展です。
オリジナル展で紹介された20カ国以上の出版物約80点がテーブルに、
1920年代から現在までの日本の建築系同人誌や機関誌が会場の壁に、展示されていました。
会場構成は建築家・元木大輔氏(DAISUKE MOTOGI ARCHITECTURE)。
日本展のためのテーブルは、すべてそれぞれ本の形と大きさ、さらにそれらの配置に合わせて
天板を製作・組み立てたというこだわり様。
さらに本を手に取ると…天板に転写された解説テキストが現れます。
(写真ちょっと伝わりにくいですね...すみません)
壁に対して垂直に、会場をぐるりと囲むよう年代順に設置された日本の出版物。
まるで本が浮いて壁に取り付いているようかのようです。
こちらの展示のためのアクリル棚も本の大きさに合わせて製作されたとのこと。
貴重なものは閉じたアクリル棚に、閲覧できるものは半分開いたアクリル棚に展示し、
手に取れるものが一目で分かるという細かい仕掛けも。
商店建築社発行の冊子も発見。
さらに、会場には建築家たちが独自にまとめた印刷物も展示されていました。
建築家の思考が落とし込まれた印刷物たちは、そのフォルム、内容、デザイン、多種多様であり、常に新しい発見を促してくれるものばかりです。
空間、展示品、キュレーション、すべてが織りかさなって、
印刷物としてかたちに残すことの楽しみや価値を改めて提示してくれる展覧会でした。
本日9月21日から3日間、東京展が「THE TOKYO ART BOOK FAIR」内にて開催中。
会場は東京・外苑前の京都造形芸術大学・東北芸術工科大学外苑キャンパスです。
デザイン好きの方、建築マニアの方、印刷物フェチの方、ぜひ足を運んでみてください。
なお、大阪展の会場である「中之島バンクス」(設計/インフィクス)は9月28日発売の商店建築10月号にて紹介予定です。
ご期待くださいませ。
〈玉木〉
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