「木屋旅館」(D:永山祐子建築設計)外観夜景。2階部分がLEDで緩やかに色を変えていく

「木屋旅館」(D:永山祐子建築設計)は、愛媛県宇和島市にある旅館です。1911年創業の政治家や文豪に愛された旅館でしたが、1995年に一度廃業。2012年の春に、滞在型の観光名所として再生されることになり、TRANSIT GENERAL OFFICEの中村貞裕氏がプロデューサーとしてリノベーションを手掛けることになりました。弊誌創刊700号記念特別企画のインタビューでお二人が話していた「いつかは旅館を手掛けたい」という思いが早くも形となって現れたプロジェクトでもあります。

建物は、明治時代の旅籠の面影が残る木造2階建てです。改修後は国の有形登録文化財の申請を行う予定で、歴史の面影を残すべく、ほぼ当時の状態が残されました。しかし特筆すべきは、2階客室の床面の一部にクリアアクリル板が貼られ、1階共用部から吹き抜けのように見える点です。夜になると、2階のアクリル部分はロールスクリーンで覆われ、LEDで緩やかに色を変えていきます。

詳しくは「月刊商店建築 5月号」の特集「ホテル&旅館」をお楽しみに!〈クルマタ〉


2階客室2階の一部がロールスクリーンで覆われ、LEDの光が4面に広がる


2階客室の床面の一部にクリアアクリル板が貼られている



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