森 正洋の言葉。デザインの言葉。

森 正洋を語り・伝える会 著
ナガオカケンメイ 企画
発行/美術出版社
1800円+税

2005年に亡くなった、陶磁器デザイナー森正洋氏の言葉と、関係者による寄稿やインタビューで綴られた本書。氏は1950年代から、人々の生活の中で使われる醤油さしや平茶碗など陶磁器製品をつくり続けた。氏の言葉は1ページに数行が並ぶ構成で、デザインについての信念が伝わってくると同時に、読むものに自らの仕事に対する考え方を見つめ直す機会を与えるだろう。また、デザイナーやメーカー関係者によるエピソードからも、デザインというものがまだ社会で広く認知されていなかった時代から、デザイナーとして生き抜いてきた氏の輪郭が浮かび上がる。



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