ソーシャルデザイン -社会をつくるグッドアイデア集
グリーンズ 編
発行/朝日出版社
760円+税

「ソーシャルデザインとは何か」をテーマに、さまざまな取り組みを紹介した一冊。アートを用いて街をにぎやかにするイベント「八戸のうわさ」や、東日本大震災からの復興のためのプロジェクト「石巻2.0」などクリエーターがかかわり、コミュニティーの形成や活性化を図る活動、また、おばあちゃんの手作りニットブランド、ある街の選挙投票率向上キャンペーン、若手農家が自ら「かっこいい農業」をプロモーションしたウェブサイトなど、多様な事例が取り上げられている。
一つのアイデアが、社会=ソーシャルを巻き込みながら、より良い環境や人々の幸福を生む事例は、「現状を変えたい」という意思が原動力であることを感じさせる。それらは、人々が生きていく中で直面する社会的な課題や、いき詰まった仕組みは、個人的な取り組みによって解決できたり、変えていける可能性があることを示唆している。



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