みなさまこんにちは。
商店建築ブログをご覧いただきありがとうございます。

11月号はもう読んでいただけましたか。
ホテル&ホステル大特集に、京都インテリアマップなど、いつも以上に大ボリュームでお届けしていますが、
だからこそ、「ここも見て欲しい!」というページを紹介させてください。


NEWS/メゾン・エ・オブジェ・パリ2019

NEWSコーナーでは、年に2回、フランス・パリで開催されるインテリアとライフスタイルの見本市「メゾン・エ・オブジェ・パリ」についてご紹介します。
パリ在住のジャーナリスト浦田薫さんとともに会場を周り、取材を行いました。

2019年9月展の目玉の一つが「WORK!」。
「商店建築」でも最近では年に2回オフィス特集をお届けしていますが、オフィスデザイン、つまり「働く環境」は目まぐるしい変化の只中にあります。
要因としては、スマートフォンの登場によって通信環境が大きく変化したことや、金融危機を経て雇用形態が見直されたこと、さらにはエースホテルのロビーなど、本来働く場としてつくられていない場所がワークスペースになりうると「発見」されたことなどが挙げられるでしょうか。
電話もパソコンも、ひいてはそこで働く人も電源の近くに陣取る必要がなくなり、オフィス空間は「オフィスらしく」ある必要がなくなりました。
それまでの反動からか公園や家のリビングのようなオフィスやコワーキングスペースが爆発的に増え、現在ではさらに多様化し、会社のビジョンを空間で表現することが求められています。

「メゾン・エ・オブジェ・パリ」の中で2200㎡もの面積を占める「WORK!」コーナーでは、パリを中心にコワーキングスペースを企画・設計・運営する企業kwerkによるオフィス空間の提案や、既存のオフィス空間に後付けで設置できる少人数用のブース、オフィス家具や小物に至るまでさまざまなスケールの提案がなされました。

この「WORK!」コーナー、次回の2020年1月展(1月17日〜1月21日)以降も独立した展示として継続されるそう。


Kwerk Bienfaisanceのロビー。巨大な彫刻が印象的な、オスマン風の設えです 画像/kwerk


Kwerk Haussmannロビーは、天井一面の開口から光が降り注ぎます。 画像/kwerk


取材の合間に見学したkwerkが手がけるオフィスでは、開放的な設えやインスピレーションを与えるための装飾など、ダイナミックな仕掛けに満ちている一方で、光や風をコントロールし、丁寧に居心地を演出しているのが印象的でした。

日本だけではなく世界のトレンドとして、ますます多様化するオフィスデザイン。
今後どのように展開していくのか、「商店建築」でも引き続き注目していきます。
乞うご期待!


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商店建築2019年11月号

https://www.shotenkenchiku.com/products/detail.php?product_id=348

大特集/個性を打ち出すホテル&ホステル
〈テーマで訴求するコンセプチュアルホテル〉
〈充実した共用部で体験価値を上げるホステル〉
〈“日本”を感じさせるホテル〉
〈そこにあるものを生かして泊まる〉
〈中東・アジアの都市型&リゾートホテル〉

挟み込み付録/京都インテリアマップ

表紙:マンダリン オリエンタル ジュメイラ ドバイ
2019年10月28日発売

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