学芸大学にあるランドリー。壁一面の窓から光が差し込む明るい空間

こんにちは。
毎月ご愛読ありがとうございます。
いよいよ東京では、桜が咲きつつあり、本格的に春ですね!

今日は、「ランドリーが進化中です」という話です。
えっ、ランドリー?
そうです、コインランドリーとかクリーニング店とか、そんな「洗濯」に関するショップです。
これが、ここ数年、進化しているんです。

一言で言うと、
たんなる洗濯屋さんじゃなくなっているんです。
じゃ、洗濯屋さんじゃなくて、何になってるの?
って話ですよね。
答えは、「コミュニティーの拠点」です。


シルバーがかっこいいこちらのウォッシュマシーンはスペインのGIRBAUというメーカーのもの。直輸入で仕入れたそうです

例えば、ランドリーに、カフェ、ジューススタンド、ショップ、事務所といった機能が付加されています。
それによって、そこは、日常的に頻繁に訪れる場所になる。
だって、そもそも、洗濯って日常的な家事だから、毎日のようにする必要があるじゃないですか。ってことは、ランドリーって、毎日のように行く場所なんですよね。
けれど、従来のランドリーのイメージって、あまり良くなかったですよね。薄暗くて狭い店内に、パイプ椅子とテーブルが置いてあって、ヨレヨレした漫画雑誌が置いてある、みたいな。笑
 
でも、もしランドリーにカフェが併設されていて、洗濯が終わるのを待っている間に、美味しいコーヒーを飲みながら、ノマドワーキングできちゃったら、「行ってもいいかな」って思いませんか。しかも、そこに行ったら、近所の知り合いが来ていて、話が弾んじゃったりしたら、嬉しいですよね。
ついでに、家では洗いにくい、こだわりのジーンズなんかも洗えたら、さらに嬉しいですね。最近では、洗濯物を干せないタワーマンションもあるようですし。(タワーマンションに住んだことないので、実態はわかりませんが。笑)
忙しい時代ですから、「家で洗濯している暇がないから、洗濯は外注しちゃおう」って人もいるでしょう。
 
というわけで、ランドリーが急速に進化中です。
あなたのところにも、「コミュニティーの核になるようなランドリーを設計してほしい」「ショップや商業施設にランドリー機能を付加したい」といった設計依頼が来る可能性があります。
あるいは、コンペの際に、「ランドリー機能も持たせたら、この店が地域の拠点になりますよ」と施主に提案する場面もあるかしれません。
 
いずれにしても、早めに準備しておいてください。
というわけで、ただいま制作中の「2018年5月号」では、特集「コミュニティーの核となる、新世代ランドリー」を掲載予定です。
写真と図面をたっぷりお載せします。


両国・森下にあるこちらのお店は喫茶店、ランドリー、事務所が一体になった空間。子どもやサラリーマン、おばあちゃんと様々な人が思い思いに過ごします

 
 
「月刊 商店建築」ではこうして、「これから読者の皆さんが設計する機会が増えそうな業態」を特集し、皆さんの設計資料としてまとめることを心がけています。
 
どうぞお楽しみ!


小誌の詳しい内容は、以下をご覧ください。
http://www.shotenkenchiku.com/

〈塩田〉


洗濯機や乾燥機だけではなく、シューズ用洗濯機と乾燥機もあります



RSS2.0