北海道・旭川にて、6月21日(水)〜25日(日)に「国際家具デザインフェア旭川(IFDA) 2017」が開催されます。
まちぐるみで家具やデザインに関するさまざまな催しが行われる5日間となりそうです。


家具・クラフトの街としての旭川を国内外にアピールするために1990年に始まった同イベントは、3年に一度開催され、今年で10回目を迎えます。
旭川では、一昨年よりMIRU DESIGNの青木昭夫氏をクリエイティブディレクターに迎え、年に一度の6月の展示会「旭川家具産地展」を「ASAHIKAWA DESIGN WEEK(ADW)」へとリニューアル開催し、節目年へ向けて新たな取り組みを続けてきました。
(昨年のADWの様子は商店建築2016年8月号にてレポートしています)
昨年同時期に開催されたADWには、国内外から1万人を超える来場者が訪れ、家具デザインを中心とした多くのヒト、モノ、コトの交流の場が実現していました。


昨年のADWで行われた田根剛氏によるインスタレーションの様子

IFDA開催年である今年、更なる盛り上がりが予想されます。
IFDAのメインコンテンツとなるのは、木製家具の国際デザインコンペティションです。
30カ国・地域から683点の応募の中から選ばれた25点の入賞入選作品が、メイン会場となる「旭川デザインセンター」にて展示されます。
北海道を拠点とする建築家・五十嵐淳氏がそのブースデザインを手掛けるとのこと。
受賞者によるプレゼンテーション会や、デザインコンペティションの審査委員長を務めた喜多俊之氏、川上元美氏、五十嵐威暢氏によるトークセッションも開催され、家具デザインのこれまでとこれからについて考える機会となりそうです。
また会場では、旭川家具の47メーカー・団体が新作・新提案を発表する「旭川家具エキシビション」も開催。タイム アンド スタイル、カンディハウスなどといった東京にもショールームを持つ大手メーカーから、少数精鋭でものづくりを行う若手まで、さまざまな旭川家具メーカーの新作が一同に集います。


IFDA2014の様子


IFDA2014の様子

その他、発売中の商店建築6月号でも「ミラノデザインウィーク」レポートを担当しているデザインジャーナリスト土田貴宏さんが登壇する「ミラノサローネディスクリプション」、
国内の家具産地からメーカーが集って国産材活用の取り組みについて語り合う「国産材家具サミット」、
椅子研究家・織田憲嗣さんが集め続けた椅子と日用品の資料「織田コレクション」の展示なども注目です。


広域にわたる会場を効率よく回れるよう、会期中の平日は無料のシャトルタクシーも利用可能。
初夏の旭川を訪れ、様々な角度から家具デザインに触れ、国内外から集う人々と語り合い、家具産地の現在とこれからを体感してみてはいかがでしょうか。
〈玉木〉
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【国際家具デザインフェア旭川(IFDA)2017概要】

会期:2017年6月21日(水)~25日(日)
会場:旭川デザインセンター (北海道旭川市永山2条10丁目 1-35/旧 旭川家具センター) 入場無料
   旭川市、東川町、東神楽町の各メーカー、工房、ショールーム、ショップ、他
   http://www.asahikawa-kagu.or.jp

主催:国際家具デザインフェア旭川開催委員会




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