スープストックトーキョー アトレ四谷店の壁面


みなさん、FAIRWOOD(フェアウッド)という言葉をご存知でしょうか。
フェアウッドとは、合法的に伐採された木材のことで、小誌10月号(9/28発売予定)のコラムでは、国産材や合法木材の使用をテーマに取材を進めています。

そこで、フェアウッドや国産材の利用に積極的な、株式会社スマイルズが展開するスープの専門店「スープストックトーキョー アトレ四谷店」に行ってきました。


通路側からみるとこんな印象です。客席側の壁一面が無垢材。店舗デザイン/スマイルズ

客席背面にあるのは、本物の木肌を残した無垢材の壁、壁、壁!  板材に加工したものをルーバー状に並べた壁面意匠です。

店舗デザインを統括する同社・クリエイティブ室の平井俊旭氏によると 「宮崎県・諸塚村の木材を壁に使うことを考えており、このような意匠としました。皮付きの材を無垢で用いたため、当初は割れなどが心配されましたが、店舗建材として有効な使い方ができました」とのこと。施工の詳細などを聞けば聞くほど、施主側の熱意があったからこそ、実現できたということをあらためて認識する取材となりました。他店でも、家具や内装材に、ダムの流木材や杉の集成材など適材適所の活用を続けているとのこと、今後の展開も楽しみです。

 

この四谷店には、諸塚村の子どもたちも地元の素材が活用された事例として、見学に来たそうです。

素晴らしい取り組みです。

 

価格競争力のある輸入材が当たり前になる中で、日本の森林を生かすために国産材を使っていく取り組みを行う紹介する、10月号のコラムをお楽しみに。〈山倉〉

 

株式会社スマイルズ http://www.smiles.co.jp/

アトレ四谷 http://www.atre.co.jp/shiten/index.php?scd=3

 

また、江原俊裕氏が家具デザインのディレクションを手掛けた「アトレ四谷」の共用部の家具にフォーカスした商店建築7月号も、ぜひご欄ください。

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