「The Ritz-Carlton Langkawi Dining Area」(設計/ストリックランド 照明計画/Lightmoment 撮影/淺川 敏)


本日、2016年1月に発刊した『Commercial Space Lighting』の第3弾が発売になりました!

「空間デザインを昇華する照明計画」や「コンセプトを表現する特注照明」、「街並みに問いかけるファサード・ライティング」、「光を交えたインスタレーション」などの恒例企画に加えて、「デザインと職人技でつくり出すライティング・プロダクト」を掲載。ライティングにまつわる事例を、さまざまな角度から切り込みます。
巻頭特集では、「香港から見えるライティング・デザイン」と題して、香港を拠点で活躍するライティングデザイナー3人に、世界基準の照明計画や、それぞれの世代で感じるデザインシーンを紹介してもらいます。

誌面を少しだけご紹介しますね。


左から植村純二氏(Lighting Workshop)、盛世匡氏(studio ARRT)、田中康一氏(LIGHTLINKS)


巻頭特集「香港から見えるライティング・デザイン」では、植村純二氏(Lighting Workshop)、盛世匡氏(studio ARRT)、田中康一氏(LIGHTLINKS)にインタビュー。世界を舞台にしたプロジェクトや、香港にいるからこそ感じられるライティングの今を聞きました。時は異なれど同じく香港に渡った3人が共通して語るのが、「日本ではよく使われる『普通』という概念がない」ということ。この言葉の背景にあるものとは? 必見です!


(設計/kooo architects 照明計画/LIGHTLINKS 撮影/加納永一)


特集「空間デザインを昇華する照明計画」では、ホテルやレストラン、クリニック、ビューティーサロン、大型商業施設など、多種多様な業態を掲載。「Aventree Hotel」は、中国・杭州市の山中にある、増改築を繰り返した古めかしい建物をリノベーションしたホテルです。設計を手掛けたkooo architectsの小嶋伸也さんと小嶋綾香さんは自然の中にあるホテルとはどうあるべきかを考察し、LIGHTLINKSの田中康一さんが光で包み込まれるような安心感をもたらす照明計画を施しています。


「青柳総本家 KITTE名古屋店」(設計/橋本夕紀夫デザインスタジオ 撮影/ナカサ&パートナーズ)


特集「コンセプトを表現する特注照明」では、空間コンセプトを表現するためにつくられた特注照明を紹介。また、光天井など空間と一体化した照明も取り上げます。橋本夕紀夫デザインスタジオが設計を手掛けた和菓子店「青柳総本家 KITTE名古屋店」では、主力商品である「青柳ういろう」をイメージした全長10mのライティングオブジェが吊られています。幅233㎜の照明ユニットを40 ㎜ピッチで連続させることで、1本の「ういろう」を表現。各照明ユニットを少しずつ回転させることで、「ういろう」に「ひねり」が加えられました。


Secto Designのライティングプロダクトを手掛けるSeppo Kohoさん


特集「デザインと職人技でつくり出すライティング・プロダクト」では、ハンドメイドの照明をピックアップ。また、「Secto Designに見る、プロダクトデザインの本質」と題して、フィンランド人プロダクトデザイナーであり、建築家のSeppo Kohoさんに話を聞きました。デザイナーのSeppoさんと、創業者で現クリエイティブディレクターのるTuula Juséliusさん、CEOのEmma Frenzelさんがそれぞれの方向を向きながら、最大限の力を発揮しようとするビジネスモデルにも注目です。


「岡崎信用金庫」(設計/日建設計 照明計画/YAMAGIWA 撮影/鈴木文人)


特集「街並みに問いかけるファサード・ライティング」では、規模を問わず、さまざまな外観の照明デザインを紹介。「岡崎信用金庫」(設計/日建設計 照明計画/YAMAGIWA)など、時間や季節ごとに変化していく「表情」のつくり方についても探っていきます。また、JCD Design Award 2018で大賞を受賞した「静岡県富士山世界遺産センター」(設計/坂茂建築設計 展示/丹青社 照明計画/Lighting Planners Associates)も掲載しています!


「光り織」(アート/高橋匡太 撮影/ナカサ&パートナーズ)


特集「光を交えたインスタレーション」では、光を軸に構成したインスタレーション・アートおよびデザインを掲載。光によってさまざまな表情を見せる作品を通して、空間デザインが進むべき未来を紹介します。「光り織」(アート/高橋匡太)は、2017年11月にオープンした新潟県十日町市の越後妻有文化ホール・十日町市中央公民館「段十ろう」のファサードを舞台にいたインスタレーション。夕暮れと共に色とりどりの光のラインが現れ、時に色が変化し、グラデーションを描きます。

まだまだ暑い日々が続きますが、夜には少し過ごしやすいような気がします。是非、書店にてご高覧いただけますと幸いです。また、オンラインショップでのご購入もお待ちしております!


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Commercial Space Lighting vol.3

・空間デザインを昇華する照明計画
・コンセプトを表現する特注照明
・デザインと職人技でつくり出すライティング・プロダクト
・街並みに問いかけるファサードライティング
・光を交えたインスタレーション

表紙:The Ritz-Carlton Langkawi Dining Area
2018年7月31日発売
¥3,500+税

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