本日、2016年1月に発刊した『Commercial Space Lighting』の第2弾が発売になりました!
前回に引き続き、「空間デザインを昇華する照明計画」や「コンセプトを表現する特注照明」、「街並みに問いかけるファサード・ライティング」、「光を交えたインスタレーション」と、ライティングにまつわる事例をさまざまな角度から切り込んでいきます。巻頭特集では、「ライティングプロダクトのつくりかた」と題して、NEW LIGHT POTTERYの永冨裕幸さんと奈良千寿さん、飛松陶器の飛松弘隆さんにインタビュー。クラフト感のあるディテールを通して、空間にある種の“空気”をもたらす「ライティングプロダクト」を掲載しています。
誌面を少しだけご紹介しますね。
巻頭特集「ライティングプロダクトのつくりかた」で紹介する飛松弘隆さん(飛松陶器)は、「眺めるための『作品』ではなく、人々の心に作用するような『空間』をつくり出す照明器具を手掛けていきたい」と語ります。その姿勢は、どのような過程を経て具現化していくのでしょうか。さまざまな試作品や型が並ぶ工房で話を聞きました。
2.「空間デザインを昇華する照明計画」では、カフェやレストラン、ブティック、ホテル、大型商業施設など、多種多様な業態の照明計画を紹介。設計者および照明デザイナーの対談インタビューや配灯図などを掲載しています。
テラスと連続する解放的なダイニングを持つ「GRIP」は、天井に白熱電球を散りばめており、その経緯や意図について橋崎祐一郎さん(ROOMS)と榎並宏さん(L・GROW)に聞きました。
「コンセプトを表現する特注照明」では、設計者と照明デザイナー、職人が三位一体となって具現化した照明器具を掲載。また、光壁や光天井など、空間と一体化した特注照明も取り上げます。「Kaikado Café」の銅製の特注照明は、茶筒の製作・販売を手掛ける開化堂の技術を駆使したもの。茶筒が円柱状なのに対して、シェードは円錐状であるため、道具づくりから制作を始めたそうです。
「街並みに問いかけるファサード・ライティング」では、国内外のファサード・ライティングを展開。光による「動き」の表現方法や、時間・季節ごとに変化していく「表情」のつくり方について探っていきます。「枚方 T-SITE」では、インテリアを介したファサード・ライティングを試みており、京阪・枚方市駅から連続するペデストリアンデッキから、建物の断面を見るかのように、施設内の様子を把握することができます。
「光を交えたインスタレーション」では、アートワークの他、ショールームや遊園施設を紹介。アパレルブランド「COS(コス)」が2016年のミラノ・デザイン・ウィークのフオリサローネ(市内会場)で発表したインスタレーション「Forest of Light」は、鳥のさえずりが聞こえる薄明かりの空間に、円錐状の光を頭上から床に向かって照射。その光の中に入ると、周囲の光もさざめいて動くというものでした。SIRIUS LIGHTING OFFICEの戸恒浩人さんに、現場での具現化までの過程を聞きました。
春の気候で、桜も満開を迎えつつあります。是非、書店にてご高覧いただけますと幸いです。また、オンラインショップでのご購入もお待ちしております!
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Commercial Space Lighting vol.2
・シーンをもたらすライティングプロダクト
・空間デザインを昇華する照明計画
・コンセプトを表現する特注照明
・街並みに問いかけるファサードライティング
・光を交えたインスタレーション
表紙:枚方T-SITE
2017年4月4日発売
¥3,500+税
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