3月号で取り上げている隈研吾氏によるスターバックスの新店舗。


現在好評発売中の商店建築3月号では業種特集でおよそ100Pにわたって最新のカフェデザインを紹介しております。また今月28日に発売されます4月号ではカジュアルレストランを特集予定です。

弊社発行の書籍の中にもカフェやレストランなどに焦点を当てたものがあるのをご存知でしょうか。
今回はそのような書籍の中から『カフェダイニング』を紹介したいと思います。


表紙は京都・白川通りにあるカフェ、ギャラリーなどの複合商業施設プリンツ


カフェという言葉からどのようなものを想像するでしょう。
落ち着いた雰囲気でコーヒーを飲める場所、友達や恋人と話をする場所、仕事の休憩時間に同僚と軽食を食べに行く場所、他にも様々なイメージがあると思いますが、そのイメージは人によって全く違うと思います。ここで紹介しているカフェはそれぞれが強いイメージやコンセプトを持って作られたカフェです。


テラスから見たカウンター。壁や天井にはイラストが施されている。


現在では、都内に5店舗展開する「サイン」。こちらは2004年に代官山駅前にオープンしたその2号店です。代官山での待ち合わせをする際の目印になる、そのようなコンセプトの元このカフェは作られました。店内、外装部分にイラストや光り壁のサインを用いて、遠くからでも目立つようにデザインされております。快適に待ち合わせをできるカフェとして、音楽やサービス、居心地の良さにもこだわっています。


店内ラウンジA席とホール客席コ-ナー部分


こちらは03年にオープンしたマクドナルド渋谷東映プラザ店です。
当時のマクドナルドの次世代型店舗の一つとして改装されたのがこの店舗です。50年代の「遊び心」の精神を持ってアメリカンダイナーを再現しようというコンセプトの元この店舗の改装は行われました。店内の人々の視線がずれるように独自の工夫を凝らしたダイニングエリアや、ゆったりとした空間で食事を楽しむことのできるラウンジエリアがあります。
現在は都内13店舗を皮切りに2010年にスタートした、フランス人デザイナー/フィリペ・アバンズィ氏デザインの次世代型店舗にリニューアルされています。この模様は弊誌2010年8月号でレポートしています。

3月号の最新事例と合わせて見ると、ここ数年のカフェデザインの潮流や変化、カフェ空間に変わらず求められているものなどを感じ取ることができます。ここから次代のカフェデザインのアイデアが生まれるかもしれません。

今後月に1度、このような形で弊社発行の書籍も紹介していこうと思います。
取材日誌や新刊情報とともにどうぞお楽しみください。

<主濱>


カフェダイニング 定価3,150円



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