こんにちは。
「月刊 商店建築」編集部のSです。
ご愛読ありがとうございます。

今日からスタートするウエブ連載企画「店舗施工・イン・プログレス」。
さまざまな業種の商業施設を対象に、施工現場に潜入し、その施工プロセスをブログ形式で密着レポートします。

第一弾の舞台は、御茶ノ水のビジネスホテル「お茶の水 イン」。この老舗ビジネスホテルのリニューアルプロジェクトです。
http://www.o-inn.co.jp/


設計を手掛けるのは、ベテランデザイナーの大塚孝博さん(大塚孝博デザイン事務所 http://www.takahirootsuka.jp)。
同ホテル支配人の服部公雄さん、スタッフの方々、そして大塚孝博さんと施工会社の方々のご厚意で現場から密着レポートできることになりました。
5月某日。今日は大塚さんと服部さんの最終打ち合わせ、そして、施工会社への工事内容の説明のために、大塚さんがホテルを訪れた。

ホテルの場所は、JRお茶の水駅から歩いて3、4分の好立地。秋葉原や東京ドームも近いので、ビジネスだけでなく、レジャー利用も狙えそうです。また、付近にはいくつもの大学があるため、大学関係の出張需要もあるかもしれません。そんな立地ですが、服部支配人いわく「今のところビジネス利用の方が中心で、レジャー利用は2割くらいです。しかし、景気の影響で出張利用はあまり活発とは言えない状況です。むしろレジャー利用のほうが元気で、週末の稼働率は上がっています」。

更に、服部さんは近年、不況だけでなく、ビジネスホテルへのニーズの変化も感じていた。「これまでビジネスホテルの改装というのは、数年に一度、家具を入れ替えたり、壁紙を貼り替えたりすれば、それで何とか新鮮味を保つことができていたんです。ところが最近、ウエブやメールを通してお客様の声が聞こえるようになってくると、ホテルの空間にはもっとデザイン的な統一感が求められているということに気付きました。ロビーから客室に至るまで、全館の一体感が重要なのではないかと感じています。それがないと、どうしても古めかしい印象を与えてしまいます」

そこで今回のリニューアルに踏み切った。前回のリニューアルから9年が経過している。全105室。
一体どのような空間へリニューアルされるのだろうか。




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