大阪を歩く
2011/06/25
来阪の際、時間をつくって、大阪の街を歩きました。
話題の大型開発、「JR大阪三越伊勢丹」と「ルクア」。レストランフロアの各店舗には、ランチタイムもディナータイムも長蛇の列でした。
線路をまたぐ空中広場「時空の広場」は、まるで飛行場のようなダイナミックな空間で、大阪の中心部に新しい風景を生み出しています。
ただいま制作中の8月号にてじっくりレポートする予定で、編集部スタッフ数名が度々大阪へ出向いて撮影や取材を遂行中です。
梅田駅のすぐ近くにオープンした、ドミニク・ペロー氏のデザイン監修による「富国生命ビル」も目を引きます。低層部が根のように広がるこの形は、樹木を思わせる造形なのだそうです。
また、低層部の、凹凸を付けて取り付けられたガラスは、街へ与える圧迫感を軽減しています。
内部へ足を踏み入れると、ダークグリーンの外観からは予想できない鮮やかなグリーンのガラスルーバーが人々を迎えます。そして、4階には、産学連携による研究を披露するブースがいくつもあり、その中に、グリーンを生活に取り入れるためのヒントに溢れた「Urban Green Lab」もあります。
このビルは、抽象化されたグリーンと具体的なグリーンを同時に楽しめる癒やしの新スポットかもしれまん。
盛り上がるキタに対して、ミナミはどうでしょうか。クラシカルなファサードで長年に渡って難波の顔となってきた「南海ターミナルビル」が、その顔を残しながら、新しい顔の演出もなされていました。
旧ロケット広場の改装を中心に、内部の動線も整理されています。この巨大な複合商業施設を、どのようなポイントに絞ってリニューアルしたのか。近日発売の7月号「大型商業施設の新デザイン」特集の中で、設計を担当したプランテックへのインタビューも交えて、レポートしています。
ところで、心斎橋を通りかかって「ユニクロ心斎橋店」を見てみると、昼と夜で違う表情を見せながら、猥雑な印象のあるエリアで明快な存在感を放っていました。ユニクロ心斎橋店の仕掛けは、2011年1月号の特集「商空間を彩るデジタルエレメント」で、その仕掛けを紹介しています。
今後も開発が続く大阪から、まだまだ目が離せません。
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