有楽町に完成した「阪急MEN'S TOKYO」の内覧会へ行ってきました。

有楽町阪急の全面リニューアルです。オープンは本日、10月15日。
顧客ターゲットは「世界を旅することを楽しむ男たち」。ということで、館内には、男性向けにファッションと雑貨を提供する店舗が勢ぞろいしています。ビジネスユースからカジュアルファッションまで、硬軟取り揃えて、幅広いシーンのファッションアイテムを網羅しています。
ここ数年、立ち並ぶメガブランドのブティックに加え、ファストファッションの激戦区にもなりつつあった銀座エリアに、新しい人の流れができるかもしれません。
 
売り場は、地下1階から地上8階。環境全体のデザインコンセプトを構築し、ファサードや1階吹き抜け空間を含む地下1階から地上7階までの共用エリアのデザイン、そして各階の阪急編集売り場のデザイン監修を手掛けたのは、乃村工藝社の松浦竜太郎さん。
 
テナント構成は、下階から上階に上がるに連れて、フォーマルからカジュアルへと変化します。それに合わせ、空間デザインも表情を変えていきます。
 
フォーマルなフロアは、黒やグレーを基調とした空間で、百貨店らしい格調と落ち着きのある空間。一方、カジュアルなフロアでは、工房を思わせるざっくりした質感の仕上げ材を用いたり、木目調の壁面とスチールのフレームでディスプレイスペースを設けるなど、従来の百貨店らしからぬ空間デザインが新鮮。
  
地下1階には、雑誌「MONOCLE(モノクル)」がプロデュースするカフェ「THE MONOCLE CAFE」もあります。
 
銀座駅と有楽町駅を結ぶ通り抜け通路からは、ルーバー越しに迫力の大型シャンデリアが見えます。その1階の空間では特に、既存の壁材を残した部分と新しい素材を付加した部分があるので、観察してみると発見があるかもしれません。
 
これから撮影と取材を行い、本誌新年1月号でじっくりご紹介する予定ですので、どうぞご期待ください!
 
なお、阪急MEN'S TOKYOと同じ建物の中に、通り抜け通路を挟んでオープンする「ルミネ」は、今月28日のオープン予定。あと1カ月半ほどでクリスマスシーズンに突入しますが、この刷新された新しいショッピングエリアが、どう盛り上がっていくか。楽しみです。


 
posted by Shiota








共用エリアの空間デザインを手掛けた松浦竜太郎さん



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