LEDと並び、次世代の光源として注目される有機EL。今年の「LED Next Stage 2012」には各社からプロトタイプが多数出展されていました。



パナソニックのブースでは、カラーフィルターを取り付けたカラフルな有機ELパネルが展示されていました。隣では有機ELの今後の開発についてプレゼンテーションされていましたが、同社では2011、2012年をエントリースステップ、2015年を拡大ステップ、2018年を普及ステップと位置づけ、開発を進めるとのことでした。2012年はエントリーステップにふさわしく、各社がプロトタイプを発表しています。


NECライティングのプロトタイプ。ほかにも、曲がったフレームに有機ELパネルを挟んだ照明器具などが出品されていました


NECライティングでは自社の有機EL照明専門ブランド「LIFEEL」から、光源と照明器具のプロトタイプを発表しています。照明器具は有機ELパネルをクリップでとめたようなデザインで、クリップには給電端子がついていて、パネルは取り外しできるというコンセプトです。
また、透明な有機ELパネルの光源もプロトタイプとして発表していました。導光板のような要領でファサードなどに活用できそうです。


コニカミノルタが販売する、パネルユニット4枚と専用ドライバーボックス、AC電源のセット。販売標準価格15万円


コニカミノルタは、サンプルキットとして販売しているパネルユニットを出展。同社独自の「青色りん光発光材料」を用いたサンプルで、光の質にもこだわり、発光面内でムラがなく、見る角度によっても色や光量が変化しにくい点が特長です。

そのほか三菱電機オスラムブース、東芝ブースでも有機ELが参考出品されていました。


三菱電機オスラムは円盤状の白色有機パネルを組み込んだ器具を出品。


小誌『商店建築』6月号では有機EL照明の特集を掲載します。
LED Next Stage2012だけでなく、ミラノサローネ、Light+Building2012など、ヨーロッパの見本市でも有機EL製品やプロトタイプが続々と発表されています。「有機ELとは何か」といった基本的な記事から、今後の有機EL照明の可能性など、内容盛りだくさんの特集は必見です。発売日は5月28日です。ご期待下さい。

〈川上〉


2012年6月号 パレスホテル東京、有機EL照明最新レポート他 定価:2040円


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