注目の製品・素材7 : 新光源「有機EL」
2012/05/18 製品情報
LEDと並び、次世代の光源として注目される有機EL。今年の「LED Next Stage 2012」には各社からプロトタイプが多数出展されていました。
パナソニックのブースでは、カラーフィルターを取り付けたカラフルな有機ELパネルが展示されていました。隣では有機ELの今後の開発についてプレゼンテーションされていましたが、同社では2011、2012年をエントリースステップ、2015年を拡大ステップ、2018年を普及ステップと位置づけ、開発を進めるとのことでした。2012年はエントリーステップにふさわしく、各社がプロトタイプを発表しています。
NECライティングでは自社の有機EL照明専門ブランド「LIFEEL」から、光源と照明器具のプロトタイプを発表しています。照明器具は有機ELパネルをクリップでとめたようなデザインで、クリップには給電端子がついていて、パネルは取り外しできるというコンセプトです。
また、透明な有機ELパネルの光源もプロトタイプとして発表していました。導光板のような要領でファサードなどに活用できそうです。
コニカミノルタは、サンプルキットとして販売しているパネルユニットを出展。同社独自の「青色りん光発光材料」を用いたサンプルで、光の質にもこだわり、発光面内でムラがなく、見る角度によっても色や光量が変化しにくい点が特長です。
そのほか三菱電機オスラムブース、東芝ブースでも有機ELが参考出品されていました。
小誌『商店建築』6月号では有機EL照明の特集を掲載します。
LED Next Stage2012だけでなく、ミラノサローネ、Light+Building2012など、ヨーロッパの見本市でも有機EL製品やプロトタイプが続々と発表されています。「有機ELとは何か」といった基本的な記事から、今後の有機EL照明の可能性など、内容盛りだくさんの特集は必見です。発売日は5月28日です。ご期待下さい。
〈川上〉
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