憩いのスペースの提案


西麻布のギャラリールベインにて、「生活の三様態 -憩う・食べる・寝る-」展を見てきました。

桑沢デザイン研究所での内田繁さんの教え子たちが6つのグループをつくり、「憩う」「食べる」「寝る」という生活の3つのシーンを主題にして、それぞれ家具を制作しました。そんな研究課題の発表展です。
 
「食べる」の部門では、可変的な「ちゃぶ台」と細い竹製の覆いで空間が提案されていました。テンポラリーな雰囲気は、「野点(のだて)」を思わせます。
「憩う」の部門では、数種類の紙でつくった無数の「葉っぱ」による、小型ドームのようなオブジェが吊られていました。もともと紙が木から製造されていることを考えると、なんだか不思議です。このドームの中に入ってみると、音も光もゆるやかに遮られ、一人になれるのですが、一人ぼっちにはならないような、ほどよい安心感を得られました。
 
学生課題が学校の中でのみ完結してしまうのではなく、その成果を世に問うことができる貴重な展示の機会です。今後の発表にも期待です。


新しいちゃぶ台


板でつくられたベッドは、猫をイメージした造形


隆起するベッド



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