昨日福岡で行われた橋本夕紀夫氏のトークセミナーは非常に素晴らしいセミナーだったようですね。8月号でも東京工芸大学の特任教授として紹介させていただいた、橋本夕紀夫氏の作品を紹介している書籍「DESIGNER’S SHOWCASE」というものがあるのを皆様ご存知でしょうか。
今月はこの「DESIGNER’S SHOWCASE Vol.1 Yukio Hashimoto」を紹介したいと思います。



こちらの「DESIGNER’S SHOWCASE」は全部で5冊刊行されており、橋本夕紀夫氏の他にも小坂竜氏(Vol.2)、兼城祐作氏(Vol.5)など国内外で活躍している空間デザイナーを紹介しているシリーズものになります。


「ザ・ペニンシュラ東京」エントランスロビー中央にあるのはLEDを組み込んだクリスタルによるシャンデリア(撮影/ナカサ&パートナーズ)


橋本氏が手掛けた『ザ・ペニンシュラ東京』はペニンシュラの作り上げてきた「ホテルのスタンダード」と日本の文化・美意識を調和させ、世界でここにしかないホテルを目指して作られました。
日本の伝統的モチーフ、素材を使い、伝統技術を持つ職人とデザイナーのコラボレーションが実現した空間になっています。このロビーは千本格子のモチーフを用いて壁から天井まで統一したイメージが貫かれています。和紙をモチーフにしたスパエリア、版築の壁が美しいグラデーションを織りなすフロントデスク、様々な手工の凝らされた客室など必見です。


韓国式サウナ・チムジルバンの内部、壁面には炭が積まれている。(撮影/ナカサ&パートナーズ)


こちらの『SPA LAND』は韓国釜山にある複合型商業施設「新世界センタムシティ」内にあります。「水」「光」「自然素材」を用いて構成されるインテリアは釜山の豊かな水を象徴したつくりになっています。
写真にあります韓国式サウナ・チムジルバンでは行灯を用いた照明、池などを生かして異国情緒あふれるリゾート空間を演出しています。1階ロビー、屋内浴場、屋外足湯、サウナルームなどすべての空間においてダイナミックさ、繊細さの感じられる空間演出が施されています。

この他にも相田みつを美術館、橙屋など氏の手掛けたプロジェクトが66件掲載されています。巻末にはインタビューを掲載しており、この一冊で橋本夕紀夫氏の作品、デザインの本質を探ることができます。


また、弊社WEBサイト内のコンテンツの一つDESIGNER’S SHOWCASEにて国内外で活躍する日本人デザイナーの作品を多数載せております。こちらもご覧ください。


<主濱>


DESIGNER'S SHOWCASE Vol.01 Yukio Hashimoto 橋本夕紀夫 定価:4,100円

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