10月号/マテリアル特集「タイル」
2014/10/10 月刊商店建築

みなさん、こんにちはこんばんは。タイルの妖精です。
今回は、商空間のタイルを特集した10月号を紹介するよ。

10月号マテリアル特集は「タイル」
まずは、タイルの意味を辞書で引いてみたよ。
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タイル【tile】
陶磁器製などの薄板。壁・床などに張る仕上げ材。
〜「デジタル大辞泉」より〜
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建材としてのタイルは「焼物の薄板」だけでなく、現代では素材の幅は広がっているね。毎号、いろいろなお店を紹介している商店建築でも、タイルが登場しない号は無いといっても過言ではないほど、空間デザインには欠かせないものだよ。
ちなみに、「tile」の語源はラテン語の「tegula(テグラ)」で、「物を覆う」という意味なんだよ。さすがタイル妖精、なんでも知っているねすごいね。

range高松さんのインタビュー記事。右のページは、渋谷ヒカリエ、オフィス階エントランスの壁面
今回の「タイル特集」では、タイルづくりに関わる人たちや、使っているデザイナーにインタビューをしたよ。
まずは、オリジナルタイル制作を手掛ける、rangeの高松さん。
最前線で活躍するインテリアデザイナーからの相談を受けて、そのアイデアを形にしていくプロフェッショナルだね。
ここでは、オリジナルタイル制作の「基本的なプロセス」を中心に、これまで高松さんが関わったプロジェクトを紹介しているよ。
ここだけの話だけど、10月号の発売後すぐに、オリジナルタイル制作を検討しているいくつかのデザイン会社から、編集部に問い合わせがあったんだ。オリジナルタイルの需要を感じた瞬間だったよ。さすがタイル妖精、裏話に詳しいね事情通だね。
次に、タイル職人へのインタビューでは、
難しい施工もどんと来い、白石普さんに話を聞いたんだ。
(本人は、とても気さくな方で、どんと来い!なんて言ってないよ。タイルの妖精の脚色だねこわいね)
でも、白石さんはその技術の高さを見込んで、大手施工会社から難しい工事の依頼をされることもあるんだって。

白石さんは、オリジナルタイルの制作から施工まで手掛ける職人
デザイナーへのインタビューでは、京都を拠点にさまざま空間のデザインを手掛ける、辻村久信さんに、具体的な事例を通して「タイルを使う時に考えていること」「オリジナリティーのあるタイルづかい」について話してもらったよ。

タイルの商社や、信楽の窯元と協働することも多いという辻村さん。
インタビューにつづいては、タイルを特徴的に使った次の5つの商業空間を紹介したよ。
カフェ「ナナズグリーンティー ノースポートモール店」 /KAMITOPEN一級建築士事務所
ブティック「バックラッシュ 代官山店」 /ITO MASARU DESIGN PROJECT / SEI
ブティック「トッド スナイダー タウンハウス」 /ランドスケーププロダクツ
食物販「月揚庵 フレスタ鹿児島中央駅店」 /ドイルコレクション
レストラン「西安餃子 赤羽アルカード店」 /ドイルコレクション
オリジナルタイルだけでなく、既製品をいかに取り込んでいるかも要チェックだね。

写真はさつまあげのお店「月揚庵」
特集の後半では、タイルなどを取り扱う建材の総合商社アベルコや、ブリックタイルメーカーのキャン'エンタープライゼズに、商業空間でタイルを用いる際の注意点などを聞いたよ。

アベルコのマリスト営業部、湯浅さん。

キャン'エンタープライゼズの奥野さん、ヨースケさん。
また、特集の最後には、18のタイル製品を紹介するページもあって、充実の内容だよ。
ぜひ見てみてね。それじゃ、またね!

(編集部タカヤナギ feat. タイルの妖精)
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月刊商店建築10月号
定価:2,100円(税込)
2014年9月27日発売
新作/カサ ロエベ 表参道、ジバンシィ表参道店、ポジリポ クッチーナ メリディオナーレ
業種特集1/各国料理レストラン
業種特集2/ブティック
商空間マテリアル特集/タイル
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