「サードウェーブ・コーヒー」という言葉をご存知でしょうか。

アメリカ西海岸で生まれた新しいコーヒーカルチャーで、日本でもここ2〜3年で広まりつつあり、
耳にしたことのある方も多いと思います。
発売中の商店建築10月号カフェ特集では、
サードウェーブ系の人気コーヒーショップの設計を多く手掛けるサンフランシスコの設計事務所、
ブーア・ブリッジス・アーキテクチャーのセス・ブーア氏の仕事をカラー8ページに渡って紹介しています。

サードウェーブ・コーヒーの特徴は、バリスタが対面式でドリップコーヒーを淹れ、
豆を生産する農園の個性を追求したシングルオリジンと言われています。

日本では「リトルナップコーヒースタンド」「表参道コーヒー」などが先駆けでしょうか。

また最近では、アパレル店舗内にバリスタのいるカウンター設けた「カフェ キツネ」(13年6月号)や
設計事務所オフィス内の「ブリッジ」(13年3月号)など、
他業態に付随するかたちでこだわりのコーヒーショップを設けた店舗も増えています。

これらの空間に共通するのは、気取ることなく良い意味でラフであり、
コーヒーの香りやバリスタとの会話や焙煎過程をじっくり楽しめる雰囲気づくりを重視している点です。


その世界的先駆者とも言えるのが、今回の特集で取り上げているセス・ブーア氏です。
「リチュアル・コーヒー・ロースターズ」「フォーバレル・コーヒー」といったサンフランシスコで人気の店舗を、
次々と生み出しているのです。


今年2月にサンフランシスコにオープンした「ザ・ミル」(撮影/Bruce Damonte)


誌面インタビューでは、ブーア氏がコーヒーショップを手掛けるようになったいきさつや、
個性豊かなオーナー達とのコラボレーション、現在ある環境を生かした空間をつくる設計手法などに迫っています。
また、最新の物件である「サイトグラス・コーヒー」「ザ・ミル」の2件は図面と充実した写真付きで紹介。

今後日本でもますます増えて行くであろうサードウェーブ系のコーヒーショップ。
素材にこだわり、人にこだわり、プロセスに価値を見出すデザインの秘訣を誌面でつかんでください。

〈玉木〉

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商店建築2013年10月号
新作/ライラ トーキョー/セブン バイ セブン
   究竟頂/茶洒 金田中
   カシラ 表参道
業種特集1/カフェ
業種特集2/ファッションストア
表紙:LAILA TOKIO / 7×7
2013年09月28日発売
¥2,040



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