18mのファイバーが生み出す光の空間(撮影/ナカサ&パートナーズ)

こんにちは。
毎月ご愛読ありがとうございます。

蒸し暑い毎日ですが、「月刊 商店建築」8月号の最高にクールな写真、もうご覧になりましたか。
中国のプロジェクトです。設計は、小坂竜さん率いるA.N.D.。撮影は、ナカサ&パートナーズ


大型バーラウンジ「フェイ・ウルトラ・ラウンジ」の、石材を削り出したカウンター(撮影/ナカサ&パートナーズ)

今月も、最新号の目玉記事を15分で拾い読み。「立ち読みして中身を吟味している時間すらない!」という多忙なあなたに代わって、拾い読みをしてみます。お時間ある方は、ぜひ書店へ。
 
8月号の目玉プロジェクトは、なんといっても表紙になっている新作ホテル「W広州」(P.44)です。
インテリアデザインは、世界的なデザイナーの競演です。
ロビーまわりと客室の設計は、ヤブ・プシェルバーグ(Yabu Pushelberg)。トロントとニューヨークに事務所を構え、これまでもフォーシーズンズホテル、セントレジスホテル、Wホテルなど世界のホテルをデザインしてきました。
和食レストランの設計は、アンドレ・フーさん率いるAFSO。香港に事務所を構え、フォーシーズンズホテルやグランドハイアットのプロジェクトを手掛けてきました。
そして、大空間を使った大型バーラウンジ「フェイ・ウルトラ・ラウンジ」の設計は、A.N.Dの小坂竜さん。


パーティションが緩やかに仕切るロビー空間(撮影/ナカサ&パートナーズ)


幻想的なロビーまわり(撮影/ナカサ&パートナーズ)


歌舞伎をモチーフにデザインされた和食レストラン「アイ・バイ・イナギク」(撮影/ナカサ&パートナーズ)

 
 
ロビーは、天井の高い空間に書棚を模した巨大パーティションを設え、迫力ある空間を演出しています。
和食店「I by Inagiku」は、歌舞伎をモチーフにした物語性の強いインパクトのあるデザインです。
 
フェイ・ウルトラ・ラウンジは、3層吹き抜けの大空間に18mのファイバーが無数に吊られ、発光しています。小坂さんと照明デザイナーの武石正宣さんが現場で入念にスタディしながら生み出した光の演出は、写真だけではお伝えしきれないのが残念です。深みのある光の膜が、柔らかくその色を変化させていきます。
更に、中国で施工するにあたり、小坂さんは、中国の施工会社や職人がどんな素材や仕上げを得意とするか、苦手とするか、そんな現地事情を掴むことができたと言います。つまり今後は、そうした現地の得意分野から逆算して、どんな素材や仕上げを使えば、現地の技術を最大限に引き出してクオリティーの高いデザインに繋げられるかというデザインアプローチもできるわけです。詳しくは、8月号のインタビュー記事(P.54)をご覧ください。
 
お仕事や観光で広州を訪れる際は、ぜひWホテルへ。

 
 
 
その他、盛りだくさんの8月号。ホテル特集でもありますので、ホテルのデザインで、アイデアをお探しの方にはオススメの一冊です。
更に、好評発売中の増刊号「コンパクト&コンフォートホテル設計論」「World Grand Hotels」も合わせてご覧いただけば、ホテルコンペは連戦連勝です。〈塩田〉
 


新世代のビジネス系ホテルの考え方の枠組みを整理した「コンパクト&コンフォートホテル設計論」


世界のダイナミックなホテルデザインから発想のヒントを得られる「World Grand Hotels」



盛りだくさんの8月号、ぜひ手に取ってご覧ください!
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商店建築8月号
新作/W 広州
業種特集1/ホテル
業種特集2/クリニック&メディカルスペース
マテリアル特集/ファブリックにできること

2013年7月27日発売
2,040円(税込)



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