特集/ニッポンデザイン再見


日本で活動する外国人デザイナーに聞く(左から)

Benjamin Warner
Claudio Colucci
Henri Gueydan
Gwenael Nicolas
Mark Dytham &Astrid Klein


新千年紀を迎え,グローバリゼーションの波が日本にも本格的に到来しつつある。しかしEU統合の一方で民族対立が深まる欧州に見られるように,グローバル化は経済や文化の垣根を取り払うがゆえ,逆に人々はアイデンティティーの深化を求めようとする。
日本においても,構造改革が進み,ボーダーレスなネットワーク社会がおとずれたときに,歴史や文化に根付いた個性を必要とされるであろう。
デザインにおいてもしかりである。しかし戦後,経済効率優先の社会と米国の影響を強く受けたライフスタイルが浸透し,日本のデザイン自体も個別性,独自性を見出しにくいまま進んできた現状がある。
そこで,東京をベースに一線で活躍する外国人デザイナーの仕事ぶりを紹介。インタビューを交えて,彼らの持つインターナショナルな,もしくは日本以外のローカルな視点をもとに,そこから見える日本のデザインのオリジナリティーや新しい価値を見出してみたい。(文中敬称略)

撮影/大瀧 格
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